作品データ
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Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : 4K/Dolby Vison/Dolby Atmos
Blu-ray : HD/SDR/5.1ch
UHD Blu-ray : 4K/Dolby Vison/Dolby Atmos
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あらすじ
未知の生命体との遭遇から生還したリプリーは、長い眠りから目覚めた後、かつて事件が起きた惑星との通信が途絶えたことを知らされる。
調査のため派遣された海兵隊と共に再び惑星へ向かった彼女は、想像を超える脅威と対峙することになる。
圧倒的な数で襲い来るエイリアンを前に、限られた戦力で生き残りを懸けた戦いが始まる。
ホラー色の強かった前作から一転し、アクション要素を大胆に取り入れたシリーズ第2作。
スケールアップした戦闘と緊張感あふれる演出で、SFアクション映画の名作として高い評価を受け続けている。
作品レビュー
前作のSFホラーから一転し、本作は大胆にSFアクションへ舵を切ったシリーズ第2作。
方向性は大きく変わったものの、その判断は見事に成功し、映画史に残る続編となった。
再び事件へ巻き込まれることになったリプリーは、気乗りしないまま調査隊へ同行する。
しかし現地で待っていたのは想像を絶する状況であり、新たな仲間たちと共に生き残りを懸けた戦いへ身を投じることになる。
海兵隊の面々はどこか自信過剰で荒々しく、豪快な言動が目立つ。
プレデターシリーズの兵士たちにも通じる80年代らしいキャラクター像で、今見ると時代を感じる部分でもある。
また、表向きは協力的でありながら、企業の利益のためには他人を平然と犠牲にする人物が登場するのも、このシリーズらしい要素だ。
リプリーが語るように、エイリアンは本能のまま生きているだけであり、欲望のために行動する人間の方がよほど恐ろしい。
物語は、植民地との連絡が途絶えたことを受け、現地調査へ向かった先でエイリアンの巣を発見するという非常に分かりやすい構成になっている。
一匹でも圧倒的な脅威だったエイリアンが、本作では文字通り大群となって襲い掛かる。
前作でその生態や恐ろしさを十分に描いているため、本作では細かな説明を省き、序盤からスピーディーに物語が進んでいく。
さらに今回は海兵隊という強力な戦力が存在するため、銃火器を駆使した大規模な戦闘が繰り広げられる。
それでもなお人類が追い詰められていく様子は、エイリアンという存在の危険さを改めて実感させてくれる。
一方で、前作のような「一匹のエイリアンに追われる絶望感」はやや薄れた印象もある。
大量に登場することで一体一体の存在感は少し下がったものの、その代わり圧倒的な数で押し寄せる恐怖や、シリーズを象徴するボス的存在の登場によって、新たな魅力を確立している。
公開当時、このスケールアップした展開に熱狂した観客が多かったのも納得だ。
本作によってエイリアンシリーズの人気は決定的なものとなり、現在まで語り継がれる名作となったのだろう。
その後のシリーズを振り返ると、意外にもここまで大規模な集団戦を描いた作品は少ない。
そうした意味でも、本作はシリーズ全体の中でも異色の立ち位置にある一本と言える。
前作からあらゆる面でスケールアップし、4Kリマスターによって現代の視聴環境でも十分楽しめるクオリティへ生まれ変わった。
ホラーからアクションへと大胆な方向転換を果たしながら、シリーズ作品としての魅力も高いレベルで成立させた、SFアクション映画の歴史に残る傑作である。
メタデータ
映像レビュー
現代風な4Kリマスターで生まれ変わったエイリアン
前作とは方向性の異なる4Kリマスターとなっており、映像の印象はかなり変化している。
フィルムライクな質感はやや薄れ、全体的には現代作品に近いクリアな映像へ生まれ変わった。
シーンによっては若干不安定に感じる場面もあるものの、大半ではHD版との違いがはっきり分かる解像感があり、4K化による恩恵は十分感じられる。
また、画作りも前作とは対照的だ。
暗さを強調してホラーらしい雰囲気を演出するというより、全体的に明るめの調整で見やすさを重視している印象を受けた。
本作はホラーよりもSFアクションの色が強いため、黒を深く沈めるよりもキャラクターやエイリアン、戦闘シーンを積極的に見せる方向性が作品にはよく合っている。
Dolby Visionの効果も十分に感じられ、暗所の視認性は良好。
それでいて植民地内の照明や兵士たちの装備、各種モニターの発光とのコントラストもしっかり表現され、全体としてメリハリのある映像に仕上がっている。
青みを帯びた独特の色調も美しく、エイリアンの生々しい質感も非常に印象的だ。
HD版と比較すると、解像感の向上とHDR表現が組み合わさったことで、作品全体の没入感は大きく高まっている。
一方で、このリマスターは賛否が分かれる部分もあるだろう。
ジェームズ・キャメロン監督はAI技術を活用したリマスターにも積極的な姿勢を示しており、本作もそうした最新技術を取り入れた仕上がりになっている。
その影響もあってか、公開当時のフィルムらしい質感がやや薄れたことに違和感を覚える人もいるかもしれない。
AI処理によるリマスターはノイズ除去と引き換えに、フィルムグレインや質感のディテールが失われるケースもあるため、オリジナルの風合いを重視する人には好みが分かれるだろう。
個人的には、解像感が向上して作品をより楽しめるのであれば歓迎したい。
まだ発展途上の技術ではあるが、今後さらに成熟すれば、多くの名作を現代の環境で楽しめるようになると期待出来る。
その意味でも、本作はAIリマスターの可能性を感じさせる興味深い一本だった。
音声レビュー
爆発くらいしか感じない。
耳に刺さるくらいのレンジはある。
ほんの少しは後ろあり。
空気感の表現は出来ている。
効果音をほんの少しと、空間拡張くらい。
映像とは対照的に、音響面は期待していたほどの進化を感じられなかった。
Dolby Atmosへアップグレードされているものの、最初は設定を間違えたのではないかと思うほどサラウンドが控えめだ。
トップスピーカーはもちろん、リアスピーカーの活用も非常に少なく、「Atmos」という名称から期待する立体的な音場はほとんど味わえない。
作品内容を考えると、植民地内を移動するエイリアンや広大な施設の空間表現など、オブジェクトオーディオを活かせそうな場面はいくらでもある。
それだけに、この仕上がりは非常に惜しく感じてしまった。
音質自体も時代相応で、全体的にややこもり気味。
90年代以前の作品によく見られる傾向で、現代作品ほどクリアなサウンドではない。
ただし、レンジは比較的大きく、宇宙船から植民地へ降下するシーンでは耳を突くような鋭い高音が響き、実際の音量以上に迫力を感じさせてくれる。
一方で、終盤の大規模な戦闘では、映像から想像するほど重低音は鳴らない。
見た目の派手さに対して音の迫力が少し追いついておらず、ホームシアター作品としては物足りなさが残る。
5.1ch版との違いも非常に小さく、Atmosだからといって劇的な変化を期待すると肩透かしを喰らうだろう。
本作はシリーズの中でも特にスケールの大きなアクションが展開されるだけに、現代的なAtmosミックスへ大胆に作り直してほしかったというのが率直な感想だ。
映像は現代的なリマスターによって大きく進化した一方で、音響はオリジナルに近い作りを色濃く残している。
そのためホームシアターという視点では、映像ほどのアップグレードは感じられなかった。
総評
公開から約40年が経った現在でも、あらゆる映画ランキングやレビューサイトで高い評価を受け続けている本作。
その評価は、リアルタイムで体験した世代だけのものではないだろう。自分も後から鑑賞した一人だが、なぜここまで支持され続けているのかは観ればすぐに理解できた。
前作とは作風を大きく変えながらも、世界観や設定は丁寧に受け継がれており、「ホラーの続編」ではなく「エイリアンという世界の続き」として見事に成立している。
大量のエイリアンに立ち向かう歴戦の海兵隊、より人間らしく進化したアンドロイド、生き残った少女との交流、そしてシリーズを象徴するクイーン・エイリアンの登場まで、多くの新要素を盛り込みながらも決して散漫にならず、一つの作品として高い完成度にまとめ上げている。
傑作と呼ばれる作品の続編は、どうしても前作と比較される宿命にある。
しかし本作は、同じ方向性を繰り返すのではなく、ホラーからアクションへ大胆に舵を切り、まったく別の魅力を持つ傑作として成功を収めた。
これはシリーズ映画の歴史を見ても非常に珍しいことだと思う。
4Kリマスターによって映像も大きく進化し、現代のホームシアター環境でも十分満足できるクオリティへ生まれ変わった。
音響面こそ惜しい部分は残るものの、それを補って余りある作品の完成度を持っている。
SFホラーの歴史を築いた『エイリアン』、そしてSFアクションの歴史を築いた『エイリアン2』。
同じシリーズでありながら、それぞれ異なる魅力で映画史に名を刻んだ二つの傑作は、これから先も決して色褪せることは無いだろう。
公式予告編(海外版)
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