作品データ
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Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : HD/SDR/5.1ch
Blu-ray : HD/SDR/5.1ch
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あらすじ
壮絶な戦いから長い年月が過ぎ、かつてエイリアンと共に命を落としたリプリーは、ある極秘実験によって再び目覚めることになる。
軍の研究施設では、エイリアンの生態を利用しようとする危険な計画が進められていた。
しかし制御を失った生命体が施設内へ解き放たれ、生き残った人々は脱出を懸けた戦いへ身を投じる。
これまでのシリーズとは異なる主人公の姿や、新たなエイリアンの脅威を描いたシリーズ第4作。
SFホラーとアクションを融合させながら、新しい世界観へ挑戦した作品。
作品レビュー
シリーズの中でも、とにかく強烈なインパクトを残す一本だった。
宇宙船を舞台にした閉鎖空間という基本構造は初代を思わせるものの、作品全体の雰囲気はこれまでとは大きく異なる。
監督であるジャン=ピエール・ジュネの個性が色濃く反映されており、エイリアンシリーズの中でも群を抜いて独特な世界観を持った作品だ。
大きな変更点としては、やはりリプリーだろう。
これまで恐怖に立ち向かう一人の人間として描かれてきた彼女が、エイリアンの能力を取り込んだことで、人間離れした存在へと変貌している。
圧倒的な身体能力や感覚を備え、シリーズでも屈指の強さを誇る主人公になった。
アンドロイドもさらに進化し、人間との境界が曖昧になるほど自然な存在として描かれている。
主要メンバーも癖のある人物ばかりで、それぞれが強い個性を放っている。
また、これまで脇役に回ることの多かった科学者たちも、どこか常軌を逸した雰囲気を漂わせており、不気味な存在感を見せている。
リプリーとエイリアンだけに頼ってきたシリーズから、新たなキャラクターたちで世界観を広げようという意図も感じられた。
一方で、そのリプリーがあまりにも強すぎるため、シリーズ特有の「主人公が追い詰められる恐怖」はほとんど感じられない。
その分、周囲の仲間たちが危機へ立ち向かうことで物語に緊張感を与える構成になっていた。
そして今作でも、新たなエイリアンの存在が大きな見どころだ。
これまでの「かっこいい」「恐ろしい」というイメージとは異なり、本作では徹底して生理的嫌悪感を刺激する方向へ進化している。
その姿は強烈で、人によって好みは分かれるだろうが、シリーズの中でも最も記憶に残るクリーチャーかもしれない。
アンドロイドにも新しい解釈が加えられており、人間らしさという点では、後年の『プレデター:バッドランド』に登場したアンドロイド以上に自然な人格を感じたほどだ。
そして、気持ち悪さという意味では間違いなくシリーズNo.1。
エイリアンに関する描写はもちろん、研究施設や実験室の光景も強烈で、エイリアンよりも人間の方が余程化け物だというメッセージだろうか。
終盤まで続くその異様なビジュアルは、「怖い」よりも「気持ち悪い」が勝るほど徹底されている。
しかし、その振り切った方向性こそが本作最大の個性であり、強烈な印象を残している理由でもある。
シリーズの王道とは少し違う道を歩んだ作品ではあるが、だからこそ唯一無二の存在感を放っている。
好き嫌いは分かれるだろう。しかし、この独特な世界観は他のエイリアン作品では味わえず、一度観たら忘れられない異色作であることは間違いない。
メタデータ
映像レビュー
本作も『エイリアン3』と同様にHD・SDR配信のみとなっており、画質は時代相応という印象だ。
むしろ画質だけで言えば前作よりも少し甘く感じる場面が多い。
特に定番となる宇宙船の外観を映すシーンは全体的にぼやけており、ピントが外れているようにも見える。
人物のアップでも解像感はあまり感じられず、ここまで柔らかい映像なのは意図的なのかと思ってしまうほどだった。
光の表現も現代作品と比べると平面的で、全体的に明るい画作りになっている。
照明やろうそくの炎も発光の塊のように見える場面が多く、HDR作品に慣れてしまうと、その違いを大きく感じてしまう。
しかし、本作には画質だけでは語れない魅力もある。
これまでのシリーズでは宇宙船内部が舞台でも、その巨大さを実感できる場面は意外と少なかった。
今回は研究施設を兼ねた大型宇宙船という設定もあり、実験室や居住区、水中施設など様々なロケーションが登場することで、シリーズの中でも特にスケール感を感じられる作品になっている。
そして何より印象的なのはエイリアンの造形だ。
前作ではCG表現が発展途上で粗も目に付いたが、本作では実物を使った特殊効果が中心となっているため、質感は非常にリアル。
ぬめりや肉体の質感、生々しい動きまでしっかり表現されており、生理的嫌悪感を抱かせるクリーチャーとしての完成度はシリーズ屈指と言っていい。
画質そのものは決して高いレベルではない。
それでも、この気持ち悪さだけは画面越しにしっかり伝わってくる。
もし将来4Kリマスターが実現すれば、その質感は良い意味でも悪い意味でもさらに強烈になるだろう。
HD作品として見ても画質は下位クラスではある。
しかし制作陣が狙ったであろう不快さや生々しさは十分表現されており、その点でおいては高く評価できる映像だった。
音声レビュー
爆発のみ多少の厚みあり。
時代を感じるレンジ感。
圧倒的に包囲感重視。
宇宙船の中だけだが、空気感は悪くない。
明確な定位はないが、意外と効く。
シリーズも4作目となったが、サラウンド表現はまだ発展途上という印象を受ける。
音の定位はあまり細かくなく、特定の方向から音が移動してくるというよりは、空間全体を包み込むようなサウンドデザインが中心。
それでも迫力は十分にある。
特に銃声や火炎放射器はシリーズの中でもかなり力強く、荒々しいミックスも健在。
音質自体は現代作品ほどクリアではないものの、勢いのあるサウンドが作品を大いに盛り上げてくれる。
BGMも存在感が強く、場面によっては少し主張しすぎると感じるほど。
それでも作品の独特な世界観とはよく合っており、不気味さを演出する重要な要素になっている。
定位感こそ控えめだが、包囲感はかなり強い。
水中でのシーンや宇宙船内を舞台にした終盤では空間全体が音で満たされ、アップミックスによる広がりも十分感じられた。
閉鎖空間を舞台にした作品だけに、こうした音場との相性は非常に良い。
惜しいのは、肝心のエイリアンに関する演出でサラウンドをそれほど積極的に活用していないことだ。
現代の基準なら、もっと後方や上方向を使った恐怖演出ができたはずで、その点は少し物足りなさが残る。
それでも2chとは比較にならないほど空間表現は豊かで、レンジも十分。
爆発や銃撃戦ではしっかりとインパクトもあり、ホームシアターで楽しむ価値は十分にある一本だった。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
ラボ放火
見た目もインパクト強いが、火炎放射器も強い。
水中遊泳
通路に流れる水や水中はアップミックス効果あり。
出産、そして脱出
宇宙船の中は非常に包囲感強め。
総評
シリーズの中でも、見た目のインパクトという点では間違いなくトップクラスの一本だった。
とにかく気持ち悪い。しかし、それは決して欠点ではなく、むしろ最大級の褒め言葉だ。
エイリアンという存在が持つ生理的嫌悪感をここまで徹底して描き切った作品はシリーズでも珍しく、その不快さこそが本作最大の魅力になっている。
もちろん人によって好みは分かれるだろう。
しかしエイリアンシリーズを楽しんできた人であれば、この方向性も十分受け入れられるはずだ。
映像面でも前作のようにCG表現へ違和感を覚える場面は少なく、クリーチャー表現は確実に進歩している。
シリーズを続けて観ることで、特殊効果や映像技術の変化を感じられるのも、この長寿シリーズならではの楽しみ方だと思う。
リプリーのキャラクターや、新種のエイリアンなど、新たな試みも数多く盛り込まれているが、それらは単なる変化では終わらず、作品へしっかりと馴染んでいる印象を受けた。
エイリアンという完成されたクリーチャー、そしてリプリーを軸にした物語。
この二つの柱を崩すことなく、新しい要素を大胆に取り入れながら一つの作品として成立させた点は評価したい。
人気シリーズは続くほど無難な方向へ進みがちだが、本作は世界観を壊さず、それでいて安全策にも逃げていない。
シリーズの中でも特に挑戦的で、独創性にあふれた一本だった。
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