作品データ
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U-NEXT : HD/SDR/2ch
Hulu : HD/SDR/2ch
Blu-ray : HD/SDR/7.1ch
UHD Blu-ray : 4K/Dolby Vison/7.1ch(海外盤)
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あらすじ
かつて連続殺人事件で名を知られた町・ウッズボローで、新たな襲撃事件が発生する。
ゴーストフェイスを名乗る犯人は過去の事件との繋がりを匂わせながら若者たちを狙い始め、街は再び恐怖に包まれる。
事件の裏に隠された真実を追う中で、歴代の生存者たちも再びウッズボローへ集結。
新世代と旧世代、それぞれの思いが交錯する中、過去と現在が結び付く新たな惨劇の幕が開く。
作品レビュー
5作目にして、シリーズはついに新たな世代へバトンタッチ。
主人公は姉妹へと交代し、友人たちもこれまでの登場人物の子供世代が中心となるなど、シリーズは新たなフェーズへ突入する。
とはいえ、シドニーやゲイル、デューイといったおなじみの顔ぶれも引き続き登場し、過去との繋がりを軸にした作りは変わらない。
劇中では『STAB』シリーズもついに8作目まで作られ、ファンからは駄作扱いされているという設定。
現実の映画業界で繰り返される続編やリブートへの皮肉を盛り込みながら、本作では「リクエル(レガシー続編)」という新たな概念まで取り上げ、シリーズ自体をネタにするメタ要素はさらに磨きが掛かっている。
オープニングも従来とは少し違う切り口で始まり、「今回は何か新しいことを見せてくれるのでは」と期待させる作り。
しかし実際には大胆な方向転換ではなく、長年親しまれてきた『スクリーム』の味付けを少し変えたような印象の仕上がりになっている。
今回もホラー映画の定番を登場人物たちが解説し、それを逆手に取ったり、そのまま当てはめたりと、シリーズおなじみのメタ演出は健在。
事件があまりにも有名になった世界だからこそ成立する独特の空気も、もはや『スクリーム』ならではの魅力と言える。
一方で、病院に人がほとんどいなかったり、昼間の住宅街でも大胆に犯行が行われたりと、現実味よりジャンルのお約束を優先した描写も多い。
普通の人間の犯行だからこそ少し気になるが、このあたりは細かな整合性を気にするより、「スラッシャー映画だからこそ」と受け入れた方が楽しめる作品だろう。
ただ、犯人の動機や事件の構図には既視感もあり、シリーズを重ねるごとにゴーストフェイスという存在が少し小物に見えてしまうのも事実。
それでも、それさえ「リクエル」の定番やシリーズの繰り返しを皮肉るメタ表現として成立させているようにも感じられ、本作らしい面白さになっている。
主人公にも過去との明確な繋がりが用意され、シリーズファンなら楽しめる場面も多い。
しかし、その反面、歴代作品を知らない状態では細かなネタや人物関係を十分に理解しにくい部分もあり、やはり本作は長年シリーズを追い続けてきたファンへの一本という印象が強い。
驚くようなどんでん返しや、シリーズの常識を覆すような大きな変化はない。
襲撃シーンも基本はこれまでと変わらず、刺すことを中心に緊張感を積み重ねていく王道スタイルだ。
それでも、新世代への橋渡しとして役割をしっかり果たしながら、『スクリーム』らしさを最後まで貫いた一作だった。
改めて振り返ると、ホラー映画のお約束を逆手に取るというスタイルを確立した初代『スクリーム』の革新性がいかに大きかったかも実感させられる。
新しい世代を迎えてもなお、その土台が揺らがないことこそ、このシリーズが長く愛され続ける理由なのだろう。
メタデータ
映像レビュー
現代作品らしい、非常に安定感のある4K映像。
圧倒的な解像感で魅せるタイプではないものの、全体を通して粗のない美しい画質に仕上がっている。
遠景ではやや柔らかく感じる場面もあるが、演出によるものと思われ、不自然さはない。
前作で印象的だったブルーム効果のような独特の光の演出は抑えられ、今回はより自然で見通しの良い現代的な映像表現へと変化。
クセのない画作りになったことで、誰でも違和感なく楽しめる仕上がりとなっている。
昼間の明るいシーンから夜の暗い場面、室内の薄暗い空間まで露出のバランスは非常に良く、暗部のディテールも十分。
Dolby Visionによる明暗表現も自然で、極端に黒を潰したり白飛びしたりすることもなく、安定したコントラストを維持している。
ノイズ感や圧縮による破綻もほとんど見られず、大画面で視聴しても気になる部分は少ない。
突出した良さこそないものの、現代作品らしい4K映像だった。
音声レビュー
後半で良い感じに使用される。
少しバランス寄りだが、銃声は素晴らしい。
後ろの定位はちゃんとあり。
病院や車内、屋外と場面できっちり。
少ないながらも、ちゃんと活用。
前作のインパクトを少し抑え、バランスを重視したサウンド傾向に。
冒頭ではダイナミックレンジがやや控えめに感じられ、前作ほどの派手さはない。
しかし、それは迫力が失われたというより、全体のまとまりを意識した調整という印象を受ける。
サラウンドデザインは今回もフロント主体で、派手に後方を使い回すタイプではない。
それでも終盤に入ると、銃声や衝突音は力強く鳴り響き、一気に作品の緊張感を高めてくれる。
BGMやジャンプスケアでは低音が効果的に加わり、高さ方向やリアスピーカーも要所で活用し、恐怖を煽る音場が自然に構築されている。
静かな場面との落差も大きく、スラッシャー映画らしいメリハリは健在だ。
Dolby Atmosを活かした包囲感を前面へ押し出す作品ではないものの、必要な場面ではしっかりと空間を広げ、映像を支える音響としては。
スラッシャー作品らしい鋭いアタック感も健在で、派手さだけに頼らない安定感のあるサウンドに仕上がっていた。
前作ほどの衝撃はないものの、映画との相性は非常に良く、ホームシアターでも満足度の高い音響と言えるだろう。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
お馴染みのオープニング
上と後ろを少し使って、いつも以上に激しく襲いかかる。
病院にて
銃声の迫力良し。襲撃もバランス重視に。
ホームパーティ
迫力は最高潮。低音の使い方も好み。
総評
名作と呼ぶほどのインパクトはないものの、不思議とまた観たくなる魅力を持ったシリーズ第5作。
新旧のキャラクターが入り混じる構成となり、長年シリーズを追い続けてきたファンほど楽しめる内容になっている。
登場人物同士の繋がりも複雑になってきており、過去作を覚えていないと細かな関係性が分かりづらい場面もあるが、それだけ積み重ねてきた歴史を大切にしているシリーズとも言えるだろう。
今回も時代を反映したメタ要素を巧みに取り入れながら、ホラー映画やリブート作品のお約束を皮肉り、ときにはその定番を逆手に取って物語を展開していく。
このスタイルは今なお唯一無二であり、『スクリーム』らしさを象徴する大きな魅力となっている。
「またこのパターンか」と感じる場面も少なくない。
それでも過去作との繋がりをここまで丁寧に描き続け、同じ題材で新しい切り口を模索し続けているのは、このシリーズだからこそできる芸当だ。
細かな粗やご都合主義も決して少なくはないが、それさえシリーズのお約束として受け入れられるようになってくるのが不思議なところ。
完璧なホラーを求めるのではなく、ゴーストフェイスと共に積み重ねてきた歴史やメタ要素を気軽に楽しむ。そんな付き合い方が一番似合うシリーズなのかもしれない。
公式予告編
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