作品データ
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あらすじ
前作の事件から2年後。
大学へ進学したシドニーは平穏な生活を取り戻そうとしていたが、事件を題材にした映画の公開をきっかけに、新たな連続殺人事件が発生する。
再びゴーストフェイスの仮面をかぶった犯人が現れ、仲間たちは疑心暗鬼に陥っていく。
事件の真相を追いながら、生き残るために戦う若者たちの姿を描いたサスペンスホラー。
前作の魅力を受け継ぎつつ、映画と現実の関係や続編ならではの展開を盛り込み、シリーズの世界観をさらに広げた第2作となっている。
作品レビュー
前作の事件から数年。
大学へ進学したシドニーは、過去の事件による心の傷を抱えながらも、新たな恋人や友人たちに囲まれ、少しずつ普通の生活を取り戻そうとしていた。
しかし、再びゴーストフェイスが現れ、悪夢は終わっていなかったことを思い知らされる。
今作では前作の事件を題材にした映画まで公開されており、現実の事件が娯楽として消費されていくという皮肉な世界が描かれている。
実際の事件を映画化すること自体は珍しくないが、こんな短期間でエンターテインメント作品として公開されるのは流石に映画ならではだろう。
映画館では大勢の観客がゴーストフェイスのマスクを被って盛り上がるという盛況ぶり。
日本ではまず考えられないような雰囲気だが、自分に関係のない出来事なら娯楽として楽しんでしまう、人間らしさを描いたシーンなのかもしれない。
前作が「ホラー映画のお約束」を題材にしていたのに対し、本作では「続編映画のお約束」がテーマになっている。
登場人物たち自身が「続編は犠牲者が増える」「スケールアップする」といった続編あるあるを語り、それを物語へ取り込んでいく構成は相変わらず秀逸。
ホラー映画を知っている人ほど楽しめるメタ的な面白さは、本作でもしっかり健在だ。
大学という新たな舞台になったことで、前作より行動範囲も広がり、事件のスケールも自然と大きくなっている。
「刺す」という基本スタイルは変わらないが、より大掛かりなアクションも楽しめる。
そして、ゴーストフェイスは今回も昼間の大学構内だろうと平然と姿を現す。
流石に目立ちすぎるだろうと思ってしまうが、ここはリアリティよりもホラー映画らしい演出を優先した部分として楽しみたい。
前作を生き延びた仲間たちも再び登場し、それぞれが事件へ深く関わっていく。
さらに、母親殺害事件で疑惑を掛けられていたコットンも物語へ加わり、人間関係は前作以上に複雑になった。
新たな恋人も登場し、「今回も犯人なのでは」と疑わせる展開など、前作を知っている人ほど楽しめる仕掛けも数多く用意されている。
犯人の正体や動機も、歪んではいるが人間らしい感情から生まれたもので納得感があった。
狂気に染まり、自分へ酔いしれるような演技も非常に印象的で、超人的な怪物ではなく、人間だからこそ怖いというシリーズの魅力を改めて感じさせてくれる。
そして今回も、マスコミや周囲の人々は思慮が浅く、事件の当事者へ配慮する姿勢はほとんど見られない。
見ていて腹が立つほどだが、その身勝手さが妙に現実味を感じさせるのも、このシリーズらしい魅力だった。
映画としては、まさにスクリームらしい続編という印象だ。
前作を大きく超えるような驚きこそないものの、続編映画として期待される要素をしっかり押さえ、シリーズの魅力をそのままスケールアップさせている。
公開当時に前作を観たファンは、シドニーたちと同じように時間を重ねながら本作を迎えたはずで、その体験も作品への評価を高めた理由の一つだろう。
物語の繋がりが非常に強いシリーズだからこそ、1作目と続けて観ることで、本作の面白さはさらに際立つはずだ。
メタデータ
映像レビュー
前作と同様、非常に丁寧な4K化が施されている。
フィルムの質感を適度に残しながらも、HD版よりシャープな映像へ仕上がっており、気になっていたノイズ感も大きく改善。画質面で目立つ欠点はほとんど見当たらない。
Dolby Visionの効果も前作同様しっかり感じられる。
黒は自然に沈み込み、HD版と比較すると暗部の雰囲気がよりホラーらしく演出されている。
演劇シーンでのフラッシュや舞台照明も眩しすぎず自然な輝きを見せ、HDRらしいメリハリがしっかり活かされていた。
1997年公開ということもあり、もちろん最新の4K作品ほどの解像感ではない。
それでも無理に現代風へ作り変えることなく、作品本来の空気感を残したままブラッシュアップされている点は好印象だった。
近年はHD作品自体の画質も大きく向上しているため、新作では4Kとの差を感じにくいことも多い。
その一方で、本作のような時代の作品は4Kリマスターによる恩恵が分かりやすく、改めて高画質化の価値を実感できる一本になっている。
90年代らしい雰囲気を壊すことなく、現代でも十分楽しめる映像へ仕上げられた良質なリマスターだった。
音声レビュー
前作より厚みがプラスされている。
ここも前作とほぼ同様、迫力はあり。
少しだけ方向が付加されるように。
場所ごとでの雰囲気作りは出来ている。
演劇シーンでの効果はあり。
冒頭の映画館のシーンを聴いただけで、前作から一歩進化していることが分かる。
低音や空間の広がりがしっかり作られ、派手ではないものの、きちんとサラウンド作品らしい音作りになっていた。
舞台での雷鳴や客席周辺の物音なども前作より増えており、「ヒットによって予算も少し増えたのかな」と思わせるような作り込みも感じられる。
とはいえ、あくまで前作との比較であって、映像作品全体で見れば平均より少し控えめな程度だ。
基本的には人間同士の追跡劇が中心のため、サラウンドを積極的に活躍させられる場面はそれほど多くない。
その中でも、主人公が演劇を学んでいる設定を活かした舞台シーンは印象的だった。
劇場空間ならではの反響や広がりがうまく表現され、アップミックスの効果も、作品全体の中でしっかりメリハリを生んでいる。
銃声にも十分なパンチがあり、音質自体はまだ少し荒さを感じるものの、包囲感は確実に向上している。
劇的な進化とまではいかないが、前作の弱点をきちんと改善し、シリーズの続編らしい着実なステップアップを感じられる音響だった。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
キャンパスにて
大学構内を利用した逃走劇。アップミックスであればプラス評価。
総評
前作との繋がりが非常に強く、一本の長い物語をそのまま続けて観ているような作品だった。
SFシリーズのように何十年も時代が飛んだり、技術革新によって世界観が大きく変化するわけではない。
あくまで一つの町で起きた事件と、その関係者たちの人生を描き続けているからこそ、登場人物への感情移入もしやすく、シリーズとしての一体感が生まれている。
現実ではまず経験することのない出来事でありながら、犯人は超能力者でも怪物でもなく、どこにでもいそうな人間。
その絶妙な距離感が、本作ならではのリアリティとエンターテインメント性を両立させているのだと思う。
殺人方法も基本はナイフによる襲撃が中心で、派手なアクション作品のような緊張感とは少し違う。
その代わり、大学という新たな舞台を活かしたシチュエーション作りや、「続編映画」というテーマを巧みに取り入れた構成によって、前作との差別化もしっかり図られていた。
4Kリマスターも良好な仕上がりで、音響も着実に進化しており、1997年の作品としては十分満足できるクオリティになっている。
シリーズ作品だからこそ、時間を置いて忘れた頃に1作目から続けて見返すと、新たな発見や繋がりにも気付ける。
スクリームらしさをしっかり受け継ぎながら、続編として堅実に魅力を広げた一本だった。
公式予告編
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