作品データ
/ /
/ /
/ /
/
U-NEXT : HD/SDR/2ch
Blu-ray : HD/SDR/Dolby Atmos
パッケージで探す
※楽天・Yahoo!は検索結果ページに移動します。
新品・中古を含む複数の商品が表示される場合があります。
あらすじ
七王国全土がこれまでにない混乱の渦に飲み込まれる中、それぞれのキャラクターは過酷な運命と対峙していた。
北部の壁で死の淵に立たされたジョン・スノウの運命は、いまだ大きな謎に包まれている。
一方、王都ではラニスター家と宗教勢力の対立が限界に達し、血塗られた粛清の時が迫っていた。
大陸の彼方では、デナーリスが圧倒的な軍勢と成長したドラゴンを従え、故郷奪還への確かな足がかりを築こうとしていた。
そして世界の北端では「夜の王」が率いる死の軍団が、いよいよ文明世界の存続をかけて南下を開始する。
個人の復讐、一族の誇り、そして人類の生存。
すべての思惑が衝突し、七王国の歴史が大きく塗り替えられる衝撃の章が開幕する。
作品レビュー
第六章は、『ゲーム・オブ・スローンズ』にとって一つの大きな転換点となるシーズンだ。
本章の放送時点で原作小説の展開を追い越し、ドラマ独自の解釈や構成を交えながら物語が進んでいくことになった。
しかし原作を知らずに視聴している限り、その違和感を覚えることはほとんどなく、これまでと変わらない熱量で楽しむことができた。
そして相変わらず驚きの展開の連続である。
毎シーズン同じような感想になってしまうが、事実だから仕方のないことであり、それだけ本作が予想を裏切り続けている証拠でもある。
登場人物たちは次々と試練に直面し、裏切りや陰謀が当たり前のように繰り返される。誰を信じて良いのか分からなくなるほど過酷な世界だ。
その一方で、そんな世界だからこそ誠実さや忠義を貫く人物が際立つ。
サムやブライエニーのような存在は、本作における数少ない良心と言えるだろう。
個人的にはこうした正統派の人物が好きだが、ここまで物語を追ってきた人なら、それぞれにお気に入りのキャラクターができているはずだ。
本作の魅力はキャラクターの変化にもある。
初登場時とはまるで別人のように成長する者もいれば、最後まで信念を曲げない者もいる。
特にハウンドやジェイミーは良い意味で大きく印象が変わった人物だろう。
しかしその反面、悪役たちは最後まで徹底して悪役であり続ける。
見ていて腹が立つほどの存在だからこそ、彼らを取り巻く物語が面白くなる。優れた悪役の存在は優れた物語の条件の一つだと改めて感じさせられる。
また、個人的にはドラゴンの成長も大きな見どころだった。
長い時間をかけて描かれてきた存在が、この第六章でついに圧倒的な力を見せ始める。その姿はシリーズ全体の転換点を象徴する場面の一つと言えるだろう。
宗教勢力と王家の対立はさらに激化し、北では夜の王の脅威が着実に迫ってくる。
為政者への不満や権力闘争も複雑さを増し、強大な力を持つことの難しさが改めて描かれている。
シリーズもいよいよ後半戦に突入し、それまで離れた場所で動いていた各勢力が少しずつ交わり始めてきた。
因縁の決着、復讐と救済、成長と変化、そして目まぐるしく変化する人間関係。膨大な要素を詰め込みながらも物語は勢いを失わない。
苦しい展開や目を背けたくなる場面も少なくないが、それもまたこの世界の魅力だ。
ここまで見続けてきた人なら、第六章もまた一気に見てしまうことだろう。非常に見応えのあるシーズンだった。
メタデータ
映像レビュー
初期より磨きがかかった4K UHDの画質
第一章から非常に高い映像品質を維持してきた本シリーズだが、第六章はさらにシャープさが増したような印象を受ける。
気のせいかもしれないが、細部の輪郭がより鮮明になり、全体的な解像感も一段階向上したように感じられた。
もちろんこれまで同様、ノイズ感はほとんど見られず、UHDならではの安定した高画質を楽しめる。
本章でもHDRの効果は抜群だ。ドラゴンが放つ炎は圧倒的な輝きを放ち、城内や屋敷で揺らめく蝋燭の淡い光とは明確に描き分けられている。
派手なハイライト表現だけでなく、薄明かりでの自然な光の表現も変わらず見事だ。
そして、『ゲーム・オブ・スローンズ』ならではの見どころである衣装の作り込みも健在。
各勢力の貴族や従者たちが身にまとう衣装は細かな刺繍や素材感まで丁寧に描写されており、アクセサリーや装飾品から家柄の特徴が良く分かる。
また暗いシーンに黒系の衣装が非常に多い作品だが、その一つ一つの色や質感の違いもハッキリ見て取れる。
第六章では明るい戦場と暗い戦場の両方が描かれるが、どちらも非常に高い完成度だ。
大量の死者や兵士、馬が入り乱れる大規模な戦闘シーンでも映像が破綻することはなく、細部までしっかりと描き込まれている。
これほどの高画質で粗の見えない泥と血に塗れたキャラクターのリアルさは、特殊メイクの技術の高さが窺える。
物語が佳境へ向かうにつれ映像のスケールも拡大しているが、その迫力を余すことなく表現できているのはUHD版ならではだろう。
現時点でも配信版とは明確な差を感じられるクオリティであり、作品世界へ没入するには最高の環境と言える。
音声レビュー
全体では平均的だが、爆破系はかなりの重み。
アクションシーンは決して弱くない。
ウォーカーや戦争での騎兵戦などは激しく動く。
野営地、娼館、船の中までしっかり。
ドラゴンや投石機に、環境音でも使う。
一つの章が長いので、聞きどころは多くはないが、印象に残るシーンが多かった第六章。
ホワイトウォーカーとの戦い、人間同士の大規模な戦争など、スケールの大きな戦闘が増え、サラウンドの活躍する場面も増加した。
特に戦場の描写は見事で、四方八方から押し寄せる騎馬兵や兵士たちの衝突音が空間全体に広がる。
包囲される感覚や混戦の混乱がしっかりと再現されており、戦場の中心に立っているかのような臨場感を味わえる。
シーンごとの雰囲気を感じられる環境音の作りこみも安定のクオリティ。
嵐の中を進む船では雷鳴や船体の軋む音が周囲から響き、野営地では兵士たちの生活音や作業音が自然に空間を埋める。
会話劇が中心となる場面でも環境音を丁寧に配置することで、作品世界への没入感を高めている。
爆破や破裂音には十分な迫力があり、ドラゴンが登場する場面ではトップスピーカーも効果的に使用される。
ただ派手さを追求するのではなく、あくまで映像との調和を重視した自然なAtmosミックスになっている点が本作らしい。
後半に入り各勢力の衝突が激化する中、その緊張感やスケール感を音でもしっかりと支えている。
サラウンド、環境音、Atmos活用のバランスが非常に優秀で、TVシリーズらしいサウンドに仕上がっていた。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
ウォーカー、三つ目の鴉を襲撃
上から後ろから迫るウォーカーの大群。手投げ爆弾は中々の威力。
回想シーン
懐かしのキャラの活躍をサラウンドで。
ミーリーン攻城戦
投石機にドラゴンにドスラク族と映像映え。
落とし子の戦い
この章のハイライト。物凄いぶつかり合い。
鬼火再び
物悲しいBGMと一瞬の爆破。短いがインパクトが大きい。
総評
第六章は、『ゲーム・オブ・スローンズ』が新たな段階へ進んだことを実感させるシーズンだった。
放送当時には原作小説の展開を追い越したとのことだが、原作を知らずに視聴している限り、その変化を意識する場面はほとんどない。
むしろこれまで積み重ねてきた物語の勢いをそのまま引き継ぎ、シリーズ屈指の盛り上がりを見せてくれる。
第一章から見続けてきたキャラクターたちが困難を乗り越え、少しずつ成長していく姿を見守ることもまた大きな楽しみになってくる。
善悪が曖昧な人物が多い作品ではあるが、その中で徹頭徹尾悪役として振る舞う人物たちが物語に強烈な緊張感を与えている。
見ていて腹が立つほどの存在だからこそ、彼らが物語に与える影響も大きく、改めて優れた悪役の重要性を感じさせられた。
王座を巡る争いはさらに激化し、北からは新たな脅威が迫る。
この壮大な物語がいよいよ終盤へ向かっていくことを実感出来るシーズンでもあった。
映像や音響のスケールもさらに増しており、真価はやはりUHD版でその魅力を存分に味わうことができる。
物語だけでなく映像体験としても非常に満足度の高いシーズンだった。
