作品データ
パッケージで探す
※楽天・Yahoo!は検索結果ページに移動します。
新品・中古を含む複数の商品が表示される場合があります。
あらすじ
『ジュラシック・パーク』事件から数年後、恐竜たちが生息する新たな島の存在が明らかになる。
かつて極秘に研究が進められていた“サイトB”では、人の管理を離れた恐竜たちが独自の生態系を築いていた。
調査チームとして島へ向かったイアン・マルコム博士たちは、巨大生物が支配する危険な環境の中で、生き残りをかけたサバイバルに巻き込まれていく。
しかしその裏では、恐竜を利益目的で利用しようとする計画も進行していた――。
前作以上にスケールアップした恐竜アクションと、自然の脅威を描くサスペンス要素が魅力のシリーズ第2作。
作品レビュー
前作の世界的大ヒットを受けて制作されたシリーズ第2作。今回は舞台を「サイトB」と呼ばれる別の島へ移し、前作とは少し方向を変えたサバイバル色の強い作品になっている。
前作があまりにも衝撃的だっただけに、続編ではどうやって恐竜映画としてスケールアップさせるかが大きなポイントだったと思う。その答えの一つが、恐竜たちの野生感とアクションの強化。前作以上に実物大のアニマトロニクスとCGIを組み合わせ、より多くの恐竜を動かしながら見せ場を作っている。
中でも印象に残るのが、2頭のT-レックスがトレーラーを襲撃する場面。崖際という状況も含めて緊張感が凄まじく、恐竜の巨大さと人間の無力さがよく伝わってくる。背の高い草むらをヴェロキラプトルが進んでくる場面も見せ方が上手く、直接姿を見せすぎない恐怖がしっかり効いている。
後半になると雰囲気はさらに変わり、サンディエゴを舞台にした怪獣映画のような展開へ。前半のサバイバルとはかなり違う方向だが、ここまで振り切ってしまうと理屈抜きに楽しい。恐竜が現代社会へ入り込んだらどうなるのか、という妄想を分かりやすい大規模なアクションとして見せてくれる。
ただ、前作を超えたかと言われると、個人的には一歩譲る。
『ジュラシック・パーク』には、本当に恐竜が存在しているように感じた圧倒的な驚きがあった。その衝撃を一度経験してしまった後だけに、今作はどうしても「恐竜を初めて見る映画」ではなく、「恐竜を使って何をするか」という作品になる。その結果、前作よりアトラクション的な楽しさが強くなっている。
ストーリーや登場人物の行動には少し大雑把に感じる部分もあり、見ていてツッコミたくなる場面もある。それでも恐竜映画、モンスターパニック映画としての完成度は非常に高く、前作とは別の方向を狙った作品として見れば十分に楽しめる。
前作が映画史を変えたSF映画の金字塔だとすれば、今作は恐竜を思い切り暴れさせるための贅沢なアトラクション映画だった。
メタデータ
映像レビュー
劇的では無いが、HDRで深みを増した夜のジャングルと恐竜表現
前作から4年後の作品だが、映像の方向性はかなり近い。
フィルムグレインはしっかり残り、全体的な解像感も時代なり。最新の4K作品のような鋭さはないものの、Blu-rayと比べると細かな部分は確実に良くなっていて、甘さはあっても潰れて見える感じではない。
本作のUHDは35mmフィルム素材をネイティブ4Kでスキャンしたマスターを使用しており、実写部分では元のフィルムが持つ情報量をしっかり引き出している。一方でVFXショットは当時の制作環境による解像度上の限界が残るため、場面によって精細感には差がある。
実際に見ても、いかにも「4K!」という派手な解像感ではなく、HD版を自然に強化したような印象に近い。遠景やCGが絡む場面では少し甘さも残るが、ノイズ感はほとんど気にならず、画面全体はかなり落ち着いている。
大きな違いを感じるのはHDR。原色が強く派手に見えるSDRと比べると色のトーンは落ち着き、特に夜のシーンがちゃんと暗く見えるのが良い。黒をしっかり沈めることでジャングルの雰囲気も変わり、恐竜が暗闇から現れる場面の説得力が増している。
恐竜のCGやアニマトロニクスも、HDRでは周囲の明暗や色に馴染みやすくなり、デジタルっぽさが少し和らいで見える。皮膚の質感や濡れた表面、木々の陰影なども自然で、古い作品を無理に現代的な映像へ変えた感じはない。
最新作のようなカリカリの4K画質を期待すると少し肩透かしを食うかもしれない。ただ、HDRによる明暗の表現力や暗部の深さは大きく、フィルムらしい質感を残したまま全体のリアリティを底上げしている。
派手な進化ではないが、作品の雰囲気を壊さず自然に見やすくなった、手堅いUHD化だった。
技術仕様・マスター情報:IMDb Technical Specifications、Blu-ray.com、メーカー公開情報等を参照
音声レビュー
Tレックスの足音は変わらず力強い。
荒々しい迫力が魅力的。
後ろの定位感よし。ちび恐竜は秀逸。
前作と同じく強化されている。
有効活用はヘリくらい。
前作ほど劇的ではないものの、DTS:X化によって音場はしっかり広がり、ある程度のバージョンアップを感じられる。
もともとリアチャンネルを派手に使う作品ではあるが、今作では環境音も少し厚みを増している。雨音や虫、鳥の声などが周囲に広がり、ジャングルという舞台の空気感がより分かりやすくなった。
前作では激しい嵐の中、雷が頭上で鳴り続けるような派手な場面が印象的だったが、今回はもう少し控えめ。細かな雨音や自然音を中心にした音作りで、同じ恐竜映画でも前作とは違う環境であることを音から感じさせてくれる。
ダイナミックレンジは基本的に大きめで、恐竜が絡む場面ではサラウンドチャンネルも積極的に使われる。後方から迫る鳴き声や動きはかなり激しく、細かな定位というよりも、周囲全体を鳴らして迫力を出すタイプのサウンド。
Tレックスの足音も相変わらず重い。巨大な身体が近づいてくるたびに低域がしっかり響き、画面の外からでも存在感が伝わってくる。音そのものには少し荒削りな部分も残るが、その勢いが恐竜アクションにはよく合っている。
DTS:Xらしい高さ方向の表現は派手一辺倒ではないものの、雨や自然音、恐竜の動きが空間全体へ広がることで、従来よりも没入感は高まっている。
映像と同じく劇的な変化ではないが、より広く、より包み込むような音場へ自然にアップデートされた印象。恐竜たちの重量感とジャングルの空気を味わうには、十分に満足できるサウンドだった。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
Tレックス家族
トレーラー内での軋みや衝撃音が派手に回る。Tレックスの低音も強力。
ちび恐竜ハンティング
押し寄せるチビ達の動き回る音、水飛沫などが派手に後ろを鳴らす。
キャンプ襲撃
後ろから迫ってくるTレックスやラプトル達。
Tレックスが街で暴走
ここでも暴れ回るTの後ろの方向感ははっきり。サラウンド全体はそこまで使わない。
総評
一作目でTレックスを大きな切り札として見せ、続編ではその存在をさらに増やしてくる。こういうスケールアップは続編らしい分かりやすさがあって楽しい。
百獣の王がライオンなら、恐竜の王はやっぱりTレックス。今作ではその存在を惜しげもなく見せ、さらにファミリーまで登場することで、前作とは違った形で大きな見せ場を作っている。
物語自体はかなり王道で、恐竜から逃げ、生き延び、大規模なアクションへつながっていく。細かな部分にはツッコミどころもあるが、当時の超大作らしい物量と見せ方がしっかりしているので、30年近く経った今見ても十分に楽しめる。
4K UHDとなると、どうしても最新作品のような圧倒的な画質まで期待してしまう。ただ、HDRによる暗部や色の改善、DTS:Xによる広がりのある音場も含め、古い作品を今の環境で楽しむ意味はしっかりある。
映像技術が進歩して、今ではもっと精細でもっと派手な恐竜表現も珍しくなくなった。それでも、実物とCGを組み合わせて恐竜の存在感を作り上げたこの時代ならではの良さは今でも色褪せない。
特に音が良いと恐竜の大きさや迫力が一段上がる作品なので、大画面だけでなくサラウンド環境でも楽しみたい一本だった。
公式予告編(海外版)
※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。
