ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

作品データ

作品名
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
Jurassic World Dominion
公開年
2022年
キャスト
クリス・プラット / ブライス・ダラス・ハワード /
ローラ・ダーン / サム・ニール /
ジェフ・ゴールドブラム
レビュー対象
UHD Blu-ray
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
DTS:X
当サイト評価
総合 8/10
音響 10/10
外部評価
IMDb 5.6 / 10
Filmarks 3.7 / 5
映画.com 3.4 / 5
他サービス
Prime Video : 4K/HDR10+/5.1ch
U-NEXT : HD/SDR/2ch
Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : 4K/Dolby Vison/Dolby Atmos
Blu-ray : HD/SDR/DTS:X

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STORY

あらすじ

前作で恐竜たちが世界へ解き放たれてから数年。人類は恐竜と共存するという、かつて想像もしなかった時代を迎えていた。

しかし、巨大な生物が各地に現れる世界は決して平穏ではなく、人間社会との摩擦や新たな問題が次々と発生していく。
そんな中、オーウェンとクレアは大切な存在を守るため危険な旅へと身を投じることになる。

一方で、かつてジュラシック・パークの事件を経験した人々も再び運命に導かれ、それぞれの思惑が交差していく。

人類と恐竜は本当に共存できるのか。
生命を創り出した責任と、その未来を巡る選択が問われる中、シリーズは大きな決着へ向かって動き出す。

REVIEW

作品レビュー

ワールド三部作の完結編にあたる今作。
恐竜が世界中へ広がり、人間の生活圏にも当たり前のように存在する時代が描かれる。

本作のテーマは、人類と恐竜は共存できるのかという問いだろう。
人間の欲望によって生み出された命に対して、どのような責任を負うべきなのかも大きな軸となっている。

ブラックマーケットで恐竜が売買される光景は、現実世界における希少動物や野生生物の違法取引とも重なる。
対象が恐竜に変わっただけで、人間の欲深さや身勝手さは何も変わっていないという皮肉にも見えた。

物語としては、傲慢な人類が手を加えた生物によってしっぺ返しを受けながらも、最終的には同じ地球に生きる生物として共存への道を模索する王道の展開。
大きなサプライズこそ少ないが、シリーズの締めくくりとしては納得感のある着地点だった。

特に、これまで数々の問題を引き起こしてきた作られた命の扱いについて、本作ではようやく前向きな答えが示されたのが印象的だ。
シリーズを通して多くの過ちを犯してきたDr.ウーにも救いが与えられ、希望を感じさせるラストになっている。

アクション面では世界各地を巡るロケーションの豊富さが冒険色を強めており、街中で繰り広げられる恐竜とのチェイスシーンも従来シリーズからスケールアップ。
新たな恐竜たちは存在感十分で、迫力ある恐竜同士の戦いも見どころとなっている。

そして何より、旧シリーズと新シリーズの主要キャラクターたちが一堂に会する展開は、まるでジュラシックシリーズの同窓会のよう。
長年追い続けてきたファンに向けたサービスも多く、ワールド三部作の締めくくりにふさわしい作品だった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度
Dolby Vision / 3840 × 2160
輝度データ
最大 542nit / 平均 415nit(HDR10時参考)
映像ビットレート
UHDのため測定対象外
音声 / 音声ビットレート
DTS:X / UHDのため測定対象外
VIDEO

映像レビュー

前作からさらに磨きがかかった印象で、シリーズ屈指と言っても良いほどの高画質なUHDだ。

映像は全体的に非常にシャープで、甘く感じる場面はほとんどない。
近景から遠景まで隅々までピントが合っており、4Kらしい高い解像感を維持している。
特にイタリアの山脈やマルタの街並みなど、広大なロケーションを映した遠景描写は圧巻で、細かな建造物や地形まで緻密に描き出されている。

グレインはしっかりと乗せられており、過度にデジタルな質感にはなっていない。
シリーズを通してフィルムライクな映像表現を意識しているようで、この自然な質感も映画らしさを感じさせる魅力のひとつだ。

ロケーションごとの色彩表現も見事で、豊かな自然が広がる場面では鮮やかな緑や青が印象的。
一方でマルタでは夕焼けに染まるような暖色系の色合いが強く、同じ作品の中でも全く異なる空気感を楽しめる。
澄み切った開放感のある景色と、焼け付くような熱気を感じる街並みの対比も美しい。

Dolby Visionの恩恵を特に感じるのは夜のシーンだ。
洞窟やジャングルといった暗い環境でも色彩がしっかり残されており、新たに登場する恐竜たちも種類ごとに色や模様が細かく描き分けられ、それぞれの個性が伝わってくる。

終盤の巨大なイナゴの群れが炎に包まれるシーンは圧巻。
夜空へ舞い上がる炎と、燃えながら降り注ぐイナゴのコントラストは見事で、HDRならではの輝きが存分に発揮されている。
後半は炎の演出が多く、こうした場面ではSDRとの差を強く実感できるだろう。

総じて解像感、色彩表現、HDR効果のどれを取っても非常に高水準で、文句の付けようがない。
シリーズ最高峰クラスのUHDクオリティと言える映像だ。

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 4.5

大型恐竜の足音は変わらず良い。BGMでも意外とあり。

ダイナミックレンジ 5.0

恐竜関連や衝撃音など、全般的にかなりの迫力。

定位感・移動感 5.0

恐竜の方向感や、バイクとラプトルの移動感など相当派手。

環境音 4.5

緩急ありつつ、音数はかなり多い。

トップ 4.5

翼竜やイナゴがメインだが、他でも適宜使用。

映像と同様に、シリーズの中でも最高クラスの音響体験と言って良いだろう。
エクステンデッド版での評価となるが、恐竜の出番が増えたこともあり、音響面の満足度はさらに高くなっている。

本作の特徴は、とにかく音のエネルギー感が強いこと。効果音は鋭く突き抜けるように鳴り、レンジも広いため迫力は抜群だ。
恐竜の重量感を伝える重低音もしっかり確保されており、BGMにも重厚な低音を重ねることでスケール感を演出している。

環境音の作り込みも優秀で、ロケーションごとに異なる空気感がサラウンド空間に広がる。
特に人々で賑わう街の喧騒やバイオシンの施設、各地で響く恐竜たちの鳴き声は情報量が多く、世界が本当に恐竜と共存しているかのような臨場感がある。

終盤で重要な役割を果たす巨大イナゴの群れも印象的だ。
羽音が耳の周囲を取り囲むように広がり、縦横無尽に飛び回る様は苦手な人もいそうなほどリアル。

トップスピーカーの活用も良好で、派手に鳴らし続けるタイプではないものの、シーンに応じて効果的に使用されている。
シリーズの中でも高さ方向の表現は優秀な部類に入るだろう。

そして本作最大の見せ場のひとつであるマルタでのチェイスシーンは圧巻。
後方チャンネルを積極的に活用し、ラプトルが追いかけてくる音やバイクが駆け抜ける音が前後左右を激しく移動する。
サラウンド環境の楽しさを存分に味わえるシーンとなっている。

迫力ある低音、優秀なサラウンド表現、高さ方向の演出、そのどれもが高水準でまとまっており、まさに文句なしのDTS:Xトラック。
シリーズの集大成にふさわしい、極めて完成度の高い音響だ。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

OP~05:30
サラウンド活用

6500万年前

かつてあった世界の音が詰まったシーン。

50:30~1:03:20
デモ向き サラウンド活用

街中チェイス

前後左右の音の密度は最高クラス。

1:14:50~1:27:35
サラウンド活用 包囲感

飛行機墜落

翼竜、脱出、ジャングルと、あらゆるチャンネルを使う。包囲感もかなりあり。

1:33:00~1:52:00
サラウンド活用 トップ活用

メイジー救出へ

新たな恐竜やイナゴの群れなど、これもあらゆるチャンネルを使う。

1:57:00~2:09:35
迫力大 終盤見せ場

脱出

激しく鳴らす恐竜バトルは大迫力。

SUMMARY

総評

ワールド三部作の締めくくりとして、ファンサービスも含めて上手くまとめられた作品だった。

恐竜を蘇らせたことの是非や、人間が生み出した命にどう向き合うべきかというテーマはシリーズを通して一貫して描かれており、本作でも共存への道を模索する姿が描かれる。
魅力的なキャラクターや壮大な世界観も健在で、シリーズ作品としての完成度はしっかりと維持されている。

恐竜そのものに対する新鮮さは薄れてきたかもしれないが、アドベンチャー作品としての面白さは十分。
新旧キャストが集結する展開も含め、長年シリーズを追い続けてきたファンなら楽しめる内容になっている。

さらにUHDの映像・音響クオリティは極めて優秀で、ホームシアター作品としての満足度も非常に高い。
肩の力を抜いて楽しめる娯楽大作として、今でも十分おすすめできる一本だ。

当サイト評価
総合 8 / 10
音響 10 / 10

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