プレデター:ザ・プレイ

作品データ

作品名
プレデター:ザ・プレイ
Prey
公開年
2022年
上映時間
100分
ジャンル
キャスト
アンバー・ミッドサンダー / ダコタ・ビーヴァーズ /
ミシェル・スラッシュ / ジュリアン・ブラック・アンテロープ
レビュー対象
Disney+
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
Dolby Digital Plus Atmos
当サイト評価
総合 8/10
音響 7/10
外部評価
IMDb 7.1 / 10
Filmarks 3.7 / 5
映画.com 3.4 / 5
他サービス
Blu-ray : HD/SDR/7.1ch
UHD Blu-ray : 4K/HDR10/Dolby Atmos

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STORY

あらすじ

1719年の北米大陸。

優れた狩人になることを夢見る若い女性は、一族の中で自らの力を証明しようとしていた。
そんな中、森に現れた正体不明の存在が動物や人々を襲い始める。

やがて彼女は、それが人間を獲物として狩る未知の異星生命体であることを知る。
圧倒的な身体能力と高度な武器を持つ敵に対し、知恵と経験を武器に立ち向かうことになる。

文明や火器に頼らない時代を舞台に、プレデターとの原始的な死闘を描くシリーズ前日譚。

REVIEW

作品レビュー

シリーズ前作から時代を大きく遡り、先住民族とプレデターとの戦いを描いた異色作。
しかし、その挑戦的な設定とは裏腹に、シリーズの原点をしっかり受け継いだ作品でもある。

未知の生物と遭遇し、圧倒的な力を持つ相手へ立ち向かっていく構図は1作目そのもの。
印象的なセリフまでオマージュとして取り入れられており、制作陣が原点を強く意識していることが伝わってくる。

仲間たちが次々と命を落としながらも、最後は主人公が単独で立ち向かう展開や、周囲の自然を利用した罠を駆使する戦い方など、1作目を彷彿とさせる要素は多い。
しかし単なる焼き直しではなく、新しいアイデアを随所に盛り込むことで、最後まで緊張感のあるバトルを楽しめる作品へと仕上がっている。

今回登場するプレデターも非常に魅力的だ。禍々しい外見に加え、骨を思わせる原始的なマスクデザインが印象的で、時代設定との相性も抜群。
シリーズでは毎回異なるデザインが用意されているが、本作もその期待を裏切らない完成度となっている。

武器も新しいものが数多く登場し、どれもプレデターらしい合理性と独創性を兼ね備えている。
シリーズファンなら、新装備が登場するたびに楽しめるだろう。

そして、その凶暴さも健在だ。
容赦なく獲物を狩り続ける姿はシリーズの魅力そのものであり、本作のプレデターも非常に好戦的でプレデターらしい恐怖と強さを存分に味わえる。

さらに、プレデター以外の勢力も物語へ加わることで、一対一の戦いに留まらない展開が用意されている。
シリーズファンの期待に応えながら、新鮮さも失わない構成は見事だった。

主人公を若い女性にした判断も成功している。
周囲の男性たちから実力を認めてもらえず、狩りに参加することすら許されない状況から、自らの力で道を切り開いていく姿は応援したくなる。
現代にも通じるテーマを自然に取り入れながら、決して説教臭くならないバランス感覚も良かった。

また、草花や自然の知識を戦いへ活かしていく描写も印象的。
単純な戦闘能力だけではなく、知識や発想力を武器にプレデターへ挑む姿は、歴代主人公の中でも独自の魅力を放っている。
そして常に寄り添う愛犬の存在も物語を大きく盛り上げており、動物好きにはたまらないポイントだろう。

結果として、近代兵器が飛び交う作品よりも、弓や斧といった原始的な武器で知恵を絞って戦う本作の方が、個人的には遥かに面白く感じた。
限られた道具と自然環境を活かした駆け引きはシリーズ屈指の完成度であり、プレデターシリーズの中でも間違いなく上位に入る一本だった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度 / アスペクト比
Dolby Vision / 3840×2160 / スコープ
輝度データ
Dolby Visionのためデータ取得不可
映像ビットレート
最大 28.22Mbps / 平均 17.10Mbps
音声 / 音声ビットレート
Dolby Digital Plus Atmos / 768kbps
VIDEO

映像レビュー

CHECK POINT

シリーズトップクラスの美麗な映像

シリーズの中でも映像クオリティは頭一つ抜けており、個人的には最新作まで含めてもNo.1と言える仕上がりだった。

全編を通してピントが非常によく合っており、細部までシャープな映像が続く。
近景はもちろん、遠景でも解像感が高く、自然の広大さや空気感まで丁寧に描き出している。

特に印象的なのは自然描写の美しさだ。
荒野を照らす朝日や夕暮れの柔らかな光、薄暗い中で営まれる先住民族の暮らし、真っ暗な森で揺れる松明の炎まで、一つひとつのシーンが非常に美しい。

撮影手法の詳細は分からないが、人工的なライティングではなく、その場の自然光を活かしたような空気感がしっかり伝わってくる。
過度なコントラストや彩度の強調ではなく、自然な美しさを追求した映像作りが非常に好印象だった。

プレデターの透明化技術や視界表現もさらに進化しており、シリーズの中でも完成度はトップクラス。
装備の細かな造形までしっかり描写され、最新作らしい精密さを感じさせる。

HDR表現も見応え十分で、プレデターが傷を負った際に流れる緑色の血液は、暗闇の中で鮮やかに浮かび上がり強いインパクトを残す。
夜のシーンも、視認性を優先する場面と意図的に暗く沈める場面を巧みに使い分けており、映像として非常に完成度が高い。

舞台は山や川、草原など自然の景色が中心で派手なロケーションではない。
しかし、その雄大な風景をこれだけ魅力的に描ける映像だからこそ、最後まで飽きることなく見続けられる。

改めて、美しい映像そのものが作品の大きな魅力になることを実感させてくれる一本だった。

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 3.5

主に厚みをプラスした作り。

ダイナミックレンジ 4.0

鋭く刺さってくる。

定位感・移動感 3.0

定位や移動感は多くはない。

環境音 3.5

朝と夜で音もちゃんと変わる。

トップ 4.0

木々を活用した動きあり。

最初に触れておくと、本作はサラウンドを派手に使い倒すタイプの作品ではない。
見た目から想像するほど後方スピーカーを多用するわけではないが、それでも音響全体の完成度は非常に高い。

何より印象的なのは音質の良さだ。あらゆる効果音が驚くほどクリアで、音そのものに実体感がある。
耳を刺すような鋭さではなく、勢いと芯のあるサウンドが空間へ飛び込んでくる感覚が心地よい。

特にプレデター関連の効果音はシリーズ屈指の出来栄え。新たに登場する武器も数多く、それぞれ異なる音色を持ちながら、どれも切れ味の鋭いサウンドに仕上がっている。
シリーズファンなら音だけでも十分楽しめる内容だ。

また、本作では数多くの動物が登場するが、その鳴き声や足音、草木を踏みしめる音まで非常に丁寧に作り込まれている。
重低音を前面に押し出すタイプではないものの、その鋭さでレンジ以上に迫力が感じられる。

常に自然の中が舞台となるため、木々を揺らす風や森に響く動物たちの声、集落での生活音など、環境音の作り込みも非常に細かい。
朝と夜で森の表情が変わる様子まで音で表現されており、美しい映像と組み合わさることで高い没入感を生み出している。

派手な爆発や銃撃戦で圧倒する現代アクションとは方向性こそ異なるが、その分、一つひとつの音の質が際立っている。
「本当に良い音だ」と素直に感じられる作品であり、ホームシアターでじっくり味わいたくなるサウンドだった。

配信作品でありながら音質も非常に優秀で、映像と並んでシリーズ最高クラスのクオリティと言っても過言ではない。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

41:10~46: 00
映像重視

くま〜!

熊の音は素晴らしく、映像的にもインパクトあり。

48:10~55:45

プレデター襲撃

多少のトップあり。

59:25~1:09:20

囮作戦

銃がいっぱいだが、マルチチャンネルはそこまで。

1:12:30~1:17:30

兄妹タッグ

サラウンドは本当に少ないが、音が良い。

1:19:00~ 1:28:10
終盤見せ場 映像重視

一騎打ち

暗がりのバトルで、もっとも緑が綺麗なシークエンス。

SUMMARY

総評

プレデターというシリーズの根幹を大切にしながらも、これまでとは全く異なる方向性へ挑戦した意欲作だった。

舞台を近代から大きく遡り、先住民族の文化や生活を軸に据えたことで、プレデターという存在が驚くほど自然に世界観へ溶け込んでいる。
シリーズの設定を大きく変えたにもかかわらず違和感がなく、むしろ新鮮な魅力として成立していたのは見事だった。

振り返ってみると、これまでのシリーズは軍人同士の銃撃戦が中心となる作品が多かった。
それ自体はプレデターらしい魅力ではあるものの、作品を重ねるにつれて似た構図になりやすい面もあった。
本作はそこから思い切って離れ、弓や斧、自然を利用した戦いへと方向転換したことで、新鮮な緊張感を取り戻している。

2022年公開の配信オリジナル作品でありながら、内容はもちろん、映像・音響ともにホームシアター作品として非常に高い完成度を誇る。
配信だからと妥協を感じる部分はほとんどなく、シリーズの中でもトップクラスのクオリティと言っていいだろう。

そして何より、本作がプレデターシリーズへ再び勢いをもたらした功績は大きい。
長年続くシリーズだからこそ難しい「原点回帰」と「新しさ」の両立を見事に成功させ、プレデターというキャラクターの魅力を改めて証明してみせた。

過去作へのリスペクトを随所に感じさせながら、新しい世代にも受け入れられる完成度を実現した一本。
シリーズファンはもちろん、これからプレデターを観始める人にも自信を持っておすすめできる作品だった。

当サイト評価
総合 8 / 10
音響 7 / 10

TRAILER

公式予告編

※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。

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