プレデター2

作品データ

作品名
プレデター2
Predator 2
公開年
1990年
上映時間
108分
ジャンル
キャスト
ダニー・グローヴァー / ゲイリー・ビジー /
ルーベン・ブレイズ / マリア・コンチータ・アロンゾ /
ビル・パクストン
レビュー対象
Disney+
映像仕様
4K/HDR10
音声仕様
Dolby Digital Plus 5.1
当サイト評価
総合 7/10
音響 6/10
外部評価
IMDb 6.3 / 10
Filmarks 3.4 / 5
映画.com 3.2 / 5
他サービス
Prime Video : HD/SDR/5.1ch
Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : 4K/HDR10+/5.1ch
Blu-ray : HD/SDR/5.1ch
UHD Blu-ray : 4K/HDR10/5.1ch

パッケージで探す

※楽天・Yahoo!は検索結果ページに移動します。
新品・中古を含む複数の商品が表示される場合があります。

STORY

あらすじ

異常な猛暑と凶悪犯罪の増加に揺れるロサンゼルス。

麻薬組織同士の抗争を追う刑事マイク・ハリガンは、常識では説明できない連続殺人事件に遭遇する。
捜査を進める中で、犯人は人間ではない可能性が浮上し、やがて街そのものが未知のハンターの狩場となっていく。

ジャングルを舞台にした前作から一転し、灼熱の大都市へと舞台を移したシリーズ第2作。
新たな環境で繰り広げられる人類とプレデターの戦いを描くSFアクション作品。

REVIEW

作品レビュー

シリーズ第2作となる本作では、舞台がジャングルから大都市へと移る。
密林で繰り広げられたサバイバル色の強い前作とは異なり、灼熱のロサンゼルスを舞台にプレデターが暴れ回る、よりアクション性の強い作品となった。

前作では正体不明の未知なる存在として描かれていたプレデターだが、本作ではその神秘性が大きく後退している。
すでに観客もプレデターの存在を知っており、劇中でも彼らの痕跡を追う組織が登場するなど、単なる怪物から一歩進んだ存在として扱われている。

その代わり、本作ではプレデターの世界観が大きく広がった。
宇宙船や新たな装備、狩りによって集められた戦利品の数々が登場し、シリーズを象徴する設定が次々と明かされていく。
特に終盤に登場する意外な戦利品は、その後のシリーズ展開へ大きな影響を与えた印象的な場面だ。

また、戦場を求めて地球へ訪れることや、特定の相手を狙わない独自の価値観など、後の作品で描かれる「戦士としてのプレデター」の片鱗も見え始めている。
まだ現在のような名誉や掟を重視する戦士像が完成しているわけではないが、その方向性を示した作品と言えるだろう。

一方で、個人的に少し物足りなかったのは人間側のキャラクターだ。
前作にはアーノルド・シュワルツェネッガーをはじめ、強烈な個性を持った兵士たちが揃っていた。
それと比べると、本作の登場人物たちはどうしても平凡に見えてしまう。

もちろん普通の刑事が主人公だからこその魅力もあるが、プレデターという存在はエイリアン以上に対峙する相手によって作品の印象が変わるように感じる。
人智を超えた怪物との戦いというより、一人のハンターともう一人のハンターがぶつかり合う構図に近いため、相手側にも強い存在感が求められるのだろう。

結果として、作品単体の評価では前作に一歩及ばない印象はある。
しかし、本作が築いた世界観や設定は後のシリーズに大きな影響を与えており、その功績は決して小さくない。

本作の後には『AVP』シリーズを挟み、ナンバリング作品の続編となる『プレデターズ』が公開されるまで実に19年もの歳月が流れている。
興行面や企画面で様々な事情があったのかもしれないが、それだけシリーズの方向性を模索する期間が続いたとも言えるだろう。

シリーズの中ではやや地味な立ち位置にある作品だが、プレデターという種族の背景や文化を広げ、後の物語の土台を築いた重要な続編である。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度 / アスペクト比
HDR10 / 3840×2160 / ビスタ
輝度データ
最大 4000nit / 平均 1000nit
映像ビットレート
最大 26.64Mbps / 平均 15.72Mbps
音声 / 音声ビットレート
Dolby Digital Plus 5.1ch / 256kbps
VIDEO

映像レビュー

舞台はジャングルから大都市へと変わったが、映像の傾向そのものは前作と非常によく似ている。
フィルムグレインは多めで、解像感も現代作品のような鋭さはない。ノイズが目立つわけではないものの、全体的に甘さのある映像だ。

むしろ今回は高層ビルや街並み、人混みなど細かな情報量の多いシーンが増えたことで、ジャングル中心だった前作より粗さが目立つ場面もある。
映像の印象としてはBlu-rayでも中程度で、いかにも綺麗な4K作品と比較するのは酷だろう。

HDRの仕上がりについても前作に近い方向性で、SDRより派手さ抑えている。
明るい場所はしっかり明るく、暗部はきちんと沈むものの、不自然に鮮烈な映像を目指した調整ではない。

特に地下鉄のシーンでは激しい明滅表現が印象的で、フラッシュ演出は中々に強烈。
しかし光そのものが目を焼くような眩しさではなく、全体としては見やすさとのバランスが取られている。

決して絶賛するような画質ではないが、プレデターの皮膚の模様や装備の質感など、見せるべき部分はしっかり描写できている。
キャラクターの魅力を楽しむという意味では十分なクオリティだ。

時代相応の古さは感じるものの、オリジナルの風合いを損なわずに4K化された作品としては悪くない仕上がり。
過度な期待をしなければ、作品を楽しむには十分な映像と言えるだろう。

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 2.0

前作より更に薄い。

ダイナミックレンジ 4.0

こちらも前作より少し落ち着いた。

定位感・移動感 2.5

方向感より包囲感強め。

環境音 3.5

街中ではちゃんとあり。

トップ 2.0

空間を拡張する程度。

音響面も前作の流れを色濃く受け継いでおり、現代作品のような精密なサラウンド表現ではなく、包囲感や迫力を重視したミックスとなっている。

後方スピーカーは前作よりも使用されるものの、明確な移動感や方向定位を描くというより、とにかく銃声や効果音で空間を埋めるような作りだ。
前作同様、銃撃戦になると全方向から音が鳴り響き、勢いで押し切るようなサウンドデザインが特徴的。

一方で、舞台が都会へ移った恩恵はしっかり感じられる。
バーや地下鉄、警察署などロケーションごとに環境音の作り込みがあり、ジャングル一辺倒だった前作よりも音のバリエーションは確実に増している。
街全体の喧騒や建物内部の反響音なども加わり、作品の世界観を支える要素となっている。

また、プレデター側の装備が進化したことで効果音の種類も増加。
新たな武器やガジェットが登場することで戦闘シーンの音作りにも幅が生まれ、シリーズとしての進化を感じさせる。

終盤には都市空間を活かした見せ場も多く、現代的なオブジェクトオーディオで再構築すれば大きく化けそうなポテンシャルも感じた。
それだけにAtmos化されていないのは少々惜しいところだ。

アップミックス効果については突出したものではないが、平面的な再生と比べれば空間の広がりは確実に向上する。
劇的な変化こそないものの、5.1ch再生より豊かな音場を楽しめるだろう。

まだサラウンド技術が発展途上だった時代らしく、完成度という意味では粗削りな部分も多い。
しかし、その試行錯誤の跡や勢いのある音作りながら、少なくともステレオ再生よりは遥かに作品世界へ没入しやすい。
時代を感じる荒々しさを楽しめる音響と言える。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

OP~11:40

麻薬患者 vs 警察

とにかく銃声。

22:20~25:50

ギャング狩り

とにかく銃声、ちょっとプレデター。

53:45~1:05:40
包囲感

地下鉄

明滅注意の地下鉄で、包囲感強め。

1:08:45~1:39:00

捕獲作戦

BGMも効果音も、アップミックス効果大きめのシークエンス。

SUMMARY

総評

傑作と評価された作品の続編は、どうしても前作との比較から逃れられない。本作もまた、その宿命を背負った一本だったと言える。
舞台をジャングルから都市へ移し、新たな方向性を打ち出したものの、前作の衝撃を超えるには至らなかったかもしれない。

しかし、プレデターというキャラクターの歴史を振り返ると、本作の存在価値は決して小さくない。
宇宙船や戦利品、新たな装備、そして独自の価値観など、現在まで続くシリーズの重要な設定の多くは本作によって形作られている。
プレデターが単なる怪物ではなく、一つの文化や思想を持つ種族として描かれる土台はここでほぼ完成したと言ってもいいだろう。

プレデターが長年にわたってクリーチャー映画の頂点の一角に君臨し続けているのは、本作が世界観を大きく広げた功績があってこそだ。

一方で、やはり前作の主役が強烈だったので、今作の主人公も決して悪くないのだが、どうしてもインパクトという面では見劣りしてしまう。

しかし、後のシリーズでも有名俳優が次々と起用されているが、結局のところ観客が見たいのはプレデターそのものだ。
誰が出演しようとも、最終的にはプレデターの魅力が作品の中心になるという構図は、本作の時点ですでに完成していたように思う。

長い空白期間を経ながらもシリーズは復活を繰り返し、近年では再び勢いを取り戻しつつある。
現在も新作が制作され続けていることを考えれば、この作品が果たした役割は決して小さくない。

今となってはクオリティ面では時代なりだが、それは良い面でもある。

シリーズを語る上では欠かせない重要な一作であり、改めて原点に近い時代のプレデターを楽しみたい人はオススメだ。

当サイト評価
総合 7 / 10
音響 6 / 10

配信サービス

※配信状況は変更される場合があります。一部リンクにはアフィリエイトが含まれます。