プレデター:バッドランド

作品データ

作品名
プレデター:バッドランド
Predator: Badlands
公開年
2025年
上映時間
107分
ジャンル
キャスト
エル・ファニング
レビュー対象
Disney+
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
Dolby Digital Plus Atmos
当サイト評価
総合 8/10
音響 8/10
外部評価
IMDb 7.2 / 10
Filmarks 3.9 / 5
映画.com 3.7 / 5
他サービス
Prime Video : 4K/HDR10+/5.1ch
Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : 4K/Dolby Vison/DD+ Atmos
Blu-ray : HD/SDR/7.1ch
UHD Blu-ray : 4K/Dolby Vison/Dolby Atmos

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STORY

あらすじ

一族から追放された若きプレデターは、自らの存在を証明するため、危険な惑星で過酷な試練へ挑むことになる。

旅の途中で思いがけない協力者と出会い、数々の強敵や過酷な環境を乗り越えながら、自らの運命と向き合っていく。

狩る側として描かれてきたプレデターの視点から物語が展開し、これまで語られなかった種族の文化や価値観にも迫る。

壮大なSFアクションと、プレデターの世界観を広げる新たな挑戦作。

REVIEW

作品レビュー

シリーズを通して寡黙なハンターとして描かれてきたプレデターが、ここまで感情豊かに話す姿を見られるとは思わなかった。
長年シリーズを追いかけてきた身としては、それだけでも非常に新鮮な体験だった。

これまでも名誉や掟といった価値観が描かれることはあったが、本作ではついにプレデター自身が主人公となり、そのキャラクター性は過去作とは比較にならないほど深く掘り下げられている。
家族との関係や一族の文化、儀式なども描かれ、プレデターという種族そのものへの理解が大きく深まった。

シリーズファン向けの内容かと思いきや、物語としては非常に分かりやすく、本作から観ても十分楽しめる構成になっているのも好印象だ。

さらにパートナーとして登場するアンドロイドの存在も面白い。
エイリアンシリーズではお馴染みのウェイランド・ユタニ社との繋がりが示され、長年のファンなら思わずニヤリとする演出が用意されている。
もちろん、エイリアンシリーズを知らなくても物語を理解する上で支障はなく、あくまで嬉しいクロスオーバー要素として機能している。

アンドロイド自体もこれまでのシリーズから大きく進化しており、人間のような情緒を備えた特別な存在として描かれている点も印象的だった。

前作『プレデター:ザ・プレイ』に続き、若い女性キャラクターが物語の中心を担っているのもシリーズの新たな方向性を感じさせる。
単なる流行に合わせた配役ではなく、作品の世界観にしっかり溶け込んでおり、非常に良いバランスだった。

舞台となる未知の惑星も見どころの一つだ。登場する生物はどれも個性的で、能力やデザインもバリエーション豊富。
この一作だけでは描き切れないほど広大な世界観が広がっており、今後さらに掘り下げてほしいと思わせてくれる。

中でもメインとなるクリーチャーの存在感は圧巻で、シリーズでも屈指のインパクトだった。
終盤には長年のファンなら思わず反応してしまう要素も盛り込まれており、今後のシリーズ展開を期待させる締めくくりにも大いに満足できた。

物語は序盤からテンポ良く進み、アクションシーンも豊富。最後まで中だるみすることなく、一気に見終えられる完成度だった。

一方で、唯一気になったのは緊張感の部分だろうか。
今回はプレデターを含めた味方側がかなり強く描かれているため、シリーズお馴染みの「追い詰められる恐怖」はやや控えめ。
もう少し苦戦する展開があれば、さらに盛り上がったようにも感じる。

もっとも、これまでのシリーズは仲間が次々と命を落とす展開が定番だっただけに、あえて違う方向性を目指した結果なのかもしれない。

凶暴なクリーチャーとして恐れられてきたプレデターが、一人の戦士として感情や信念を持つ存在へと進化した本作。
シリーズの新たな可能性を感じさせる意欲作であり、この結末からどのように物語が広がっていくのか、今後の展開がますます楽しみになった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度
Dolby Vision / 3840×2160 / スコープ
輝度データ
Dolby Visionのためデータ取得不可
映像ビットレート
最大 27.02Mbps / 平均 16.85Mbps
音声 / 音声ビットレート
Dolby Digital Plus Atmos / 768kbps
VIDEO

映像レビュー

2025年公開の作品らしく全体のクオリティは高いが、超高精細な映像を前面に押し出した作品という印象ではない。

むしろ本作は独特な映像表現を採用しており、ある程度近い距離で人物を映すシーンでは、周辺をわずかに柔らかくぼかしたような処理が施されているように感じた。
回線速度や配信品質によるものではなく、様々な場面で共通して見られることから、未知の惑星の空気感や雰囲気を演出するための意図的な表現なのかもしれない。

一方で、広大な惑星の風景を映し出す遠景は非常に美しい。
荒涼とした大地や巨大な地形、幻想的な空などは色彩も豊かで、未知の世界を旅している感覚を存分に味わわせてくれる。

Dolby Visionの恩恵も大きい。本作では赤く発光する刀のような武器が戦闘の中心となるが、この鮮やかな赤が暗闇の中で非常に美しく映える。
激しいアクションの中で振るわれるたびに強い存在感を放ち、本作を象徴するビジュアルの一つになっていた。

プレデターの装備全体も赤を基調としたデザインへ統一されており、危険なハンターとしての印象をより強めている。
禍々しさや未来感を強調していたこれまでから更に洗練された、しかし原始的な部分も残る、シリーズの中でも印象に残るデザインだった。

暗いシーンは多いものの、視認性は比較的高く保たれている。
冒頭や終盤の激しいアクションでも状況を見失うことは少なく、暗部の表現と見やすさのバランスは非常に良好だ。

また、デジタル作品でありながらわずかにフィルムグレインを感じさせる質感もあり、シリーズらしい映画的な雰囲気をうまく残している。

シリーズ最高峰というほどではないが、4K/Dolby Vision作品として十分に高水準。
派手さだけではなく、作品世界の空気感を丁寧に描き出した映像だった。

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 4.0

巨大生物の重みは感じられる。

ダイナミックレンジ 4.0

前作同様、とても鋭く刺さる。

定位感・移動感 4.0

上や後ろの定位感は中々。

環境音 3.5

ジャングルや乗り物がほとんど。

トップ 3.5

多くはないが、適宜使われる。

音響の方向性は前作『プレデター:ザ・プレイ』と非常によく似ており、鋭さとクリアさを重視したサウンドデザインが印象的だ。

本作を象徴する赤く発光するブレード状の武器はもちろん、プレデターの様々な装備も一つひとつ個性的な音が用意されており、どれも切れ味のある気持ちの良いサウンドに仕上がっている。

未知の惑星に生息するクリーチャーたちも非常に魅力的で、それぞれ異なる鳴き声や動き、効果音が細かく作り込まれている。
映像だけでなく音でも未知の生態系を感じられる完成度だった。

定位感も良好で、上方向や後方からの音もしっかり存在感がある。
オブジェクトオーディオらしい空間表現は十分感じられるものの、映像の派手さから想像するほどサラウンドを積極的に使う作品ではない点も前作と共通している。

それでも全体を通して音の質は非常に高い。どの効果音も輪郭がはっきりしており、現代作品らしいクリアで解像度の高いサウンドを楽しめる。
プレデターシリーズもここまで来ると、時代の進歩を音からもしっかり感じられる。

巨大なクリーチャーが動く場面では十分な重量感もあり、低音も必要以上に誇張せず、全体のバランスを重視したミックスになっている。

サラウンド効果だけを求めるならもう一歩踏み込んでほしかった気持ちもあるが、作品全体としては非常に質の高い音響デザインだ。

派手さよりも音そのものの完成度を重視した作りで、満足度の高い一本だった。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

OP~05:40

兄弟バトル

美しいレーザーブレードが鋭く刺さる。

08:20~19:55
サラウンド活用 映像重視

ゲンナ星へ

墜落、脱出、未知の生物と楽しい詰め合わせ。

20:55~24:50
サラウンド活用

アンドロイド遭遇

毒針花の爆発が四方から。

33:50~40:45
トップ活用

現地生物ハント

上から攻めてくるデカいやつ。

55:30~60:40
低音活用

カリスク

今作のメイン、大きさは重さで。

1:14:30~1:38:40
終盤見せ場 映像重視

仲間を救出へ

まるでエイリアンファンへの映像。派手さも十分。

SUMMARY

総評

本作は新規ファンを取り込みながら、長年シリーズを追い続けてきたファンへのサービスも忘れない、非常にバランスの取れた作品だった。

プレデターというシリーズを軸にしつつ、エイリアンシリーズとの繋がりを感じさせる演出も随所に盛り込まれており、クロスオーバー作品が好きなファンには思わず嬉しくなる要素が数多く用意されている。

これまでのプレデターシリーズでは、人間側が毎回異なる主人公となり、プレデターはあくまで立ちはだかる存在として描かれてきた。
しかし本作では、プレデター自身が物語の中心となり、仲間たちと協力しながら困難へ立ち向かう姿は、まるでゲームのパーティーを見ているような感覚だった。

仲間との絆や友情、キャラクター同士の掛け合いを前面に押し出した作風も、これまでのシリーズにはなかった新鮮な魅力だ。
プレデターを単なる恐怖の象徴ではなく、一人の戦士として描いたことで、シリーズは新たなステージへ進んだように感じる。

もちろん人によっては好みは分かれるかもしれない。
しかし、長年同じ構図を繰り返してきたシリーズだからこそ、こうした大胆な方向転換には大きな価値がある。
「新しいプレデター像」を発展させた作品として、高く評価したい。

そして終盤には、今後どのような物語にも繋げられそうな余韻を残し、個性的な仲間たちの存在も含めてシリーズの可能性を大きく広げてくれた。

『プレデター:ザ・プレイ』に続き、本作も高い完成度を維持したことで、シリーズは完全に新たな黄金期へ入りつつあるように感じる。
次回作ではどのような世界を見せてくれるのか、今から期待せずにはいられない。

当サイト評価
総合 8 / 10
音響 8 / 10

TRAILER

公式予告編

※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。

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