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あらすじ
キングギドラとの決戦から数年。
怪獣たちの頂点に立ったゴジラが各地で姿を現す一方、髑髏島では成長したコングがモナークの監視下で暮らしていた。
やがて、ゴジラが巨大企業Apex Cyberneticsの施設を突然襲撃。人類の守護者とも見られていたゴジラの不可解な行動に疑問が広がる中、研究者たちは地球内部に存在するとされる未知の世界「ホローアース」へ向かう計画を進める。
その案内役として選ばれたのがコングだった。
人間と特別な絆を持つ少女ジアとともに故郷を求める旅へ出たコングだったが、その行く手には地上の王として君臨するゴジラが待ち受ける。
二大タイタンが激突する中、その裏では人類による新たな計画が進行していた。
ゴジラとコングという二大怪獣の対決を軸に、MonsterVerseの地下世界とタイタンの起源へ大きく踏み込んだシリーズ第4作。
作品レビュー
タイトル通り、異なる道を辿ってきた二大怪獣が、ついに激突する。
『髑髏島の巨神』ではまだ成長途中だったコングも、本作ではゴジラと並んでも見劣りしないほど巨大化。人間に近い感情や知性を持つという特徴もさらに強くなり、ジアとの手話による交流を通じて、怪獣でありながら物語の主人公として感情移入しやすい存在になっている。
一方のゴジラは、前作でキングギドラを倒し、地上の王として君臨する存在。
人間の事情などお構いなしに現れ、圧倒的な力でコングへ襲いかかる姿はまさに怪獣の王に相応しいものだった。
この二頭の対決を曖昧にせず、海上戦から香港での決戦まで出し惜しみなく、しっかり勝負を描いてくれる。特に海での戦いは、それぞれの得意分野の違いが分かりやすい。
水中を自在に動くゴジラに対し、船上で必死に戦うコング。巨大怪獣同士が艦隊ごと巻き込みながら暴れる映像は、怪獣映画らしい無茶苦茶さが存分に味わえる。
後半の香港決戦は、ビジュアル面でもシリーズ屈指の派手さ。
青や赤、紫のネオンに照らされた高層ビル街で、ゴジラとコングが本気で殴り合う。
建物を破壊し、投げ飛ばし、放射熱線を撃ち込みながら戦う姿は、もはや巨大怪獣によるプロレスそのもの。
そして本作から本格的に登場するのがホローアース。
これまで地下世界の存在は示唆されていたが、ついに内部へ入り込み、巨大生物が暮らす未知の生態系や、コングの種族と深く関係する場所まで描かれる。
地上で怪獣が暴れるだけだったモンスターバースが、ここから一気にファンタジー色の強い巨大世界へ広がっていく。
さらに前作との繋がりとして登場するのが本家ではお馴染みのメカゴジラ。
単なる新しい敵ではなく、キングギドラの存在を引き継ぐ形で生み出されているのはゴジラファンには嬉しいポイントではないだろうか。過去作の出来事を次の脅威へ繋げることで、シリーズ物としての連続性もしっかり感じられる。
2014年版にあった重苦しい雰囲気や、人間視点から怪獣を見上げる恐怖はかなり薄くなった。
その代わりに今回は、怪獣をできるだけ格好よく、派手に、長く見せる方向へ振り切っている。
人間側の物語よりも、ゴジラとコングがどう戦うのか。
どちらが強いのか。その先には何が待っているのか。
そうした怪獣映画として一番見たい部分を余すことなく見せてくれる。
リアリティより娯楽性を優先した作風ではあるが、ここまで徹底されるとむしろ気持ちいい。
難しいことを考えず、巨大怪獣同士の殴り合いを思い切り楽しめる、最高の怪獣プロレス映画だった。
メタデータ
映像レビュー
全く隙の無い完璧な映像。
自分の観た感覚では、モンスターバースの中でNo1の映像美。
恐ろしくシャープな映像で全く甘いところがない。特にCG中心だと思われるゴジラやコングのアップは物凄い細かなディテール。
ゴツゴツした鱗とフサフサの毛並みが更に精緻に描かれている。明るいシーンだと特にその
結構なフィルム感があり、映画らしい絵作りで、VFXの馴染み具合も文句なし。
毛の一本一本から水しぶきに至るまで、ノイズも全く見当たらず非常に安定しており完成度が高い。
そして今作のDolby Visionの効果は前作と同じく、素晴らしい出来栄え。
夕焼けをバックに争う海上戦でのオレンジに染まった空と黒い怪獣のコントラストで
特に後半の夜の香港バトルでは、様々にライトアップされた高層ビル群の輝きの中で、ライトアップされた二頭の怪獣が素晴らしく映える。
Apex社の青、ギドラの紫に、メカゴジラの赤など、原色バリバリの鮮やかさが派手なプロレスを彩っている。
メカゴジラの質感も、生き物である怪獣たちとは違ったリアルさがあって対照的だ。
デザインも非常に刺々しく、敵役に相応しいサイズと禍々しさがあって、ボスとして前作のギドラにも匹敵する存在感だった。
どこを切り取っても美しい、完成された4K UHDだった。
技術仕様・マスター情報:IMDb Technical Specifications、Blu-ray.com、メーカー公開情報等を参照
音声レビュー
文句なしの重低音。
文句なしの大迫力。
後ろの方向感はハッキリと。
場の雰囲気はちゃんとあるがBGMも目立つ。
目立つほどではないが、しっかりあり。
映像の完成度に負けず、音声もモンスターバースの中でNo.1級と言える完成度。
巨大怪獣同士の殴り合いだけあって、音も非常に力強い。
ゴジラとコングが衝突するたびに重い低音が押し寄せ、足音や打撃には十分な重量感がある。
ダイナミックレンジもかなり広く、怪獣同士の戦闘時だけではなく、あらゆる衝撃音のインパクトが大きい。
そこへ前後左右へ大きく広がるサラウンドが加わり、アクション以外でもBGMや環境音が周囲を賑やかに使うため、常に音場が広く感じられる。
Dolby Atmosによるトップスピーカーも必要な場面ではしっかり使われているが、今回は低音やリアの存在感がかなり強いため、相対的にはやや控えめに感じた。
ただ、怪獣同士が地上で殴り合う場面が多い作品なので、このバランスは映像にも合っている。
メカゴジラ関連やApexの施設、ホローアース突入など、周囲を包み込むような音場が印象的で、マルチチャンネル環境だからこその楽しさもしっかり味わえる。
低音、サラウンド、ダイナミックレンジのすべてが高水準で、怪獣プロレスの迫力をそのまま部屋へ持ち込んだようなサウンド。
これぞホームシアターで思い切り鳴らしたくなる、大迫力のDolby Atmos音声だった。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
ゴジラがApex施設襲撃
ゴジラの暴れっぷりと迫力を響きで感じる。
海でバトル
映像も素晴らしいが、迫力も申し分なし。
ホローアースへ
全チャンネルを活用した突入。
メカゴジラ起動
短いが素晴らしい音と映像。
香港バトル
BGMなしの殴り合いが素晴らしい。
vs メカゴジラ
完全にプロレスで、最後まで大迫力。
総評
モンスターバースはどの作品も好きだが、その中でも一番好きかもしれない。
本作はとにかく怪獣同士のぶつかり合いを前面に出しており、最後にはタッグプロレスまで見せてくれる。敵役も含めて見せ場が多く、怪獣映画としての満足度はものすごく高い。
カメラワークや巨大さの見せ方も相変わらず素晴らしく、海上戦から香港決戦まで、とにかく何をしていても絵になる。
日本のゴジラとは路線が大きく異なるが、だからこそハリウッドの大規模なVFXを活かすなら、この方向性は非常に相性が良いと思う。
UHDのクオリティも極めて高く、精細な4K映像、鮮烈なDolby Vision、強烈な低音と広がりのあるDolby Atmosまで、ホームシアターの性能を存分に引き出してくれる。
ストーリーの厚みを求める人には物足りなく感じる部分もあるかもしれない。
それでも、余計な要素をそぎ落とし、「ゴジラvsコング」というタイトルから期待するものを、そのまま映像化してくれたことに大きな価値がある。
大画面と大音量で巨大怪獣の迫力を味わうなら、ホームシアターのデモソフトとしても文句なしの一本だ。
公式予告編
※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。
