ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

Dolby VisionとAtmosで体感する、圧巻の怪獣大決戦

作品データ

作品名
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
Godzilla: King of the Monsters
公開年
2019年
上映時間
131分
ジャンル
レビュー対象
UHD Blu-ray
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
Dolby TrueHD Atmos
当サイト評価
総合 9/10
音響 10/10
外部評価
IMDb 6.0 / 10
Filmarks 3.7 / 5
映画.com 3.6 / 5
他サービス
NetflixHDSDR5.1ch
Prime VideoHDSDR5.1ch
U-NEXTHDSDR2ch
HuluHDSDR2ch
Apple TVHDSDR5.1ch
Blu-rayHDSDRDolby Atmos

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STORY

あらすじ

2014年、ゴジラとMUTOによる大規模な戦いから5年。

巨大生物を研究・監視する秘密機関モナークは、世界各地に眠る未知の巨大生物“タイタン”の存在を追っていた。

その一方で、かつてサンフランシスコの惨劇によって深い傷を負ったラッセル一家は、過去の出来事をきっかけに離れて暮らしている。

やがて、タイタンと意思疎通を図るために開発された装置をめぐって事件が発生し、各地で眠っていた巨大生物たちが次々と目覚め始める。

ゴジラだけでなく、モスラ、ラドン、そして三つの頭を持つキングギドラまでが姿を現し、世界規模の怪獣同士の争いへ発展。

人類は巨大生物を排除すべきなのか、それとも自然の一部として受け入れるべきなのか。

地球の支配権をめぐり、神話のように語られてきた怪獣たちが激突するMonsterVerse第3作。

REVIEW

作品レビュー

大怪獣バトルへと進化したモンスターバース第3作。

2014年のゴジラとMUTOによる戦いから5年。
巨大生物の存在が世界へ知られるようになり、秘密組織だったモナークも、各地で眠るタイタンを監視・研究する巨大組織へと変化していた。

中心となるのは、前作のサンフランシスコで息子を失ったラッセル一家。動物行動学者のエマ、別居して暮らす夫マーク、そして娘マディソン。それぞれが2014年の出来事による傷を抱えており、その考え方の違いが今回の事件へ深く関わっていく。

しかし、本作最大の魅力は何と言っても怪獣たち。
ゴジラだけでなく、モスラ、ラドン、キングギドラという東宝を代表する人気怪獣がハリウッドの大作映像で一堂に会する。

さらに、ゴジラのテーマをはじめ、過去作を思わせる音楽や兵器、演出まで原典へのリスペクトが随所に感じられ、ゴジラ好きのマイケル・ドハティ監督だからこその愛情が詰め込まれている。

モンスターバースでは、怪獣たちは単なる巨大生物以上の存在として描かれている。人間が彼らを「タイタン」と呼ぶように、まるで古代の神のような描かれ方になっており、神々しさすら感じさせる。

ゴジラの寝床の海底遺跡には、人間がゴジラを崇拝していたことを思わせる壁画や建造物が残されており、はるか昔から人類と怪獣の間に何らかの関係があったことを感じさせる。
後のホローアースへ繋がっていく地下世界の存在まで想像させる場面や、タイタン達の通り道の設定など、後のモンスターバースの世界が一気に広がった作品でもあった。

そして、さまざまな怪獣が出てくる中でも、やはりキングギドラの存在感は圧倒的。
地球の生態系に属する他のタイタンとは異なり、宇宙から飛来した外来種という設定によって明確に異質な存在として描かれている。

三つの首も単純に同じ動きをするのではなく、それぞれに性格があるような仕草を見せるのが面白い。力関係を感じさせる姿まであり、一体の怪獣でありながら三匹の生物を見ているような個性が感じられる。

本作はそういった怪獣たちを序盤から存分に見せてくれる。
2014年版ではゴジラの姿を徹底的に焦らしていたが、開始5分からバンバン暴れ回る。

巨大な怪獣同士が都市や自然環境そのものを巻き込みながら戦う映像は、とにかく派手で圧倒的。前作とは方向性が大きく違うが、この振り切り方が最高だった。

日本で長年愛されてきた怪獣たちを、ハリウッドのVFXと莫大なスケールで本気の映像化が実現された。それでいて原典を無視して作り替えるのではなく、音楽、デザイン、設定、怪獣それぞれの個性まで大切に扱っている。

ゴジラファンの監督が、本気のハリウッド大作として作り上げた怪獣祭り。
個人的には、これぞ観たかったと思える最高の怪獣映画だった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度 / アスペクト比
Dolby Vision / 3840×2160 / スコープ
輝度データ
最大 1998nit / 平均 414nit(HDR10時参考)
映像ビットレート
UHDのため測定対象外
音声 / 音声ビットレート
Dolby TrueHD Atmos / 追記予定
VIDEO

映像レビュー

CHECK POINT

神々しく描かれる怪獣たちの光とシルエット

4K UHD版は、怪獣たちを引き立てる素晴らしい映像美。

若干のフィルム感を残した画作りはモンスターバースで共通する傾向で、解像感も非常に高い。
遠景では時折わずかに甘く感じる場面もあるが、基本的にはまったく問題なく、巨大な怪獣たちの皮膚や鱗まで生々しい質感で描き出している。

今作で特に印象的なのが、Dolby Visionによる色と光の表現。

ゴジラの青とギドラの黄色が対照的に描かれ、それぞれが放つ光には抜群の存在感がある。
明るい場所で全貌を見せるより、暗闇や嵐の中から怪獣の姿と光だけが浮かび上がる場面の方が圧倒的に美しい。

作品全体はやや暗めながら、その暗さが青、黄、赤といった色彩をさらに際立たせている。

このシリーズは怪獣の魅せ方が異常なくらい上手い。
怪獣を巨大生物としてだけでなく、神のような存在として見せる映像演出とも相性が良く、スケール感も相まってどの怪獣もとにかく格好いい。

暗部階調もしっかり残されており、『GODZILLA ゴジラ』ほど極端に暗くはないため、見やすさとのバランスも良好。

巨大さ、質感、光、色彩まで高いレベルでまとまった、怪獣映画としてほとんど欠点を感じない映像だった。

技術仕様・マスター情報:IMDb Technical Specifications、Blu-ray.com、メーカー公開情報等を参照

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 5.0

怪獣決戦に相応しい重低音。

ダイナミックレンジ 4.5

レンジも大きく、かなりの迫力。

定位感・移動感 4.5

サラウンドの活躍場面は多い。

環境音 3.5

平均以上の作り込みだが、BGMも目立つ。

トップ 4.5

シンプルだが、結構な頻度で活用される。

怪獣たちの圧倒的な映像に負けない、非常にパワフルなDolby Atmos音声。

今回は怪獣の登場シーンが大幅に増えたこともあり、銃撃や兵器の鋭さ以上に、巨大な生物が動く重さを感じさせる音作りが印象的だった。

特に終盤の決戦は圧巻。
怪獣が一歩踏み出し、ぶつかり、倒れるたびに強烈な低音が押し寄せ、サブウーファーが休む暇もないほどのLFEが続く。巨大怪獣同士の戦いならこれくらい鳴ってほしいと思わせる迫力で、その重量を身体でも感じられる。

戦いが激しくなれば音も前後左右へ大きく広がり、怪獣や兵器の動きに合わせて方向感のある音が飛び交う。周囲すべてを音で包み込む場面も多く、怪獣たちが暴れ回るスケールの大きさを感じられる。

そこへAtmosによる高さ方向の表現も加わる。
怪獣が姿を現す場面ではトップスピーカーまで自然に音場が広がり、飛行するラドンやギドラはもちろん、巨大な身体そのもののスケールまで立体的に感じさせる。

そして印象的なのが、それぞれ特徴的な怪獣の咆哮と音楽。
ゴジラらしいテーマ曲のアレンジが巨大怪獣の登場と重なることで、映像と音の両方からシリーズへのリスペクトが伝わってくる。

強烈な重低音から全方位のサラウンド、Atmosによる高さまで隙がなく、怪獣が暴れる楽しさをそのまま音響へ落とし込んだような仕上がり。

『キング・オブ・モンスターズ』というタイトルに相応しい、ホームシアターで思い切り鳴らしたくなるサラウンドサウンドだった。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

04:20~11:00
サラウンド活用 低音活用

モスラ誕生

銃声にモスラの暴れっぷりと、リアや低音がいい感じ。

25:00~29:45
低音活用 包囲感

海底基地にゴジラ出現

脅しは全チャンネルで。

31:35~45:35
サラウンド活用 低音活用

ギドラ復活

低音、リア、トップ、全部使ってド派手な登場。

54:20~1:09:40
サラウンド活用 低音活用

ラドン復活からモスラ羽化

映像が素晴らしく、音声も当然派手に鳴る。

1:30:20~1:37:50
映像重視

ゴジラを叩き起こす

テーマ曲が一番目立つ。

1:39:50~2:01:00
低音活用 終盤見せ場

怪獣大乱闘

全チャンネル活用は当然だが、やはり重低音がすごい。

SUMMARY

総評

タイトル通り、怪獣たちによる大乱闘を真正面から楽しませてくれる最高の作品。

初めて観た時は「これがNo.1の怪獣映画だ」と感じたが、その後モンスターバースの作品を観てきても、その印象はほとんど変わっていない。

ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラという人気怪獣が揃い、それぞれの魅力をしっかり見せながら、最後にはゴジラこそ怪獣の王だと見せつける。

ストーリーについては好みが分かれる部分もあると思うが、個人的にはそれ以上に怪獣映画としての満足度が圧倒的だった。

巨大怪獣のスケール感、神々しい見せ方、派手なバトル。その映像は「これ以上の怪獣映画をどう作るんだ」と思わせるほどの完成度。

UHDのクオリティも最高レベルで、Dolby Visionによる色彩や光が怪獣たちの存在感をさらに引き立て、Dolby Atmosでは強烈な重低音と立体的なサラウンドが決戦の迫力を存分に伝えてくれる。

そして何より、ゴジラがとにかく格好いい。
怪獣の王としての存在感をこれでもかと味わわせながら、次に待つ『ゴジラvsコング』へ期待を繋げる。

怪獣映画を大画面と大音量で楽しみたいなら、今でも真っ先に選びたくなる一本だ。

当サイト評価
総合 9 / 10
音響 10 / 10

TRAILER

公式予告編

※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。

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