作品データ
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U-NEXT : HD/SDR/2ch
Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : HD/SDR/5.1ch
Blu-ray : HD/SDR/5.1ch
UHD Blu-ray : 4K/Dolby Vison/Dolby Atmos(海外盤)
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あらすじ
近未来、人工知能「スカイネット」が反乱を起こし、人類は機械軍との果てしない絶滅戦争を強いられていた。
2029年、機械軍は人類側のリーダーであるジョン・コナーを歴史から抹殺するため、彼の母親となる運命の女性サラ・コナーを暗殺すべく、1984年のロサンゼルスへ無敵の暗殺サイボーグ「ターミネーター」を送り込む。
時を同じくして、人類の抵抗軍からも一人の戦士カイル・リースがサラを守るために過去へタイムトラベルする。
現代の兵器が一切通用しない冷酷な殺人兵器が執拗に迫る中、ただの学生だったサラの絶望的なサバイバルが幕を開ける。
ジェームズ・キャメロン監督の名を世界に轟かせた、SFアクションの金字塔。
作品レビュー
観たことはなくても、タイトルだけなら知っている人は多いだろう。
映画史に残る名作として、ジェームズ・キャメロン監督の名を世界へ広めた、シリーズの原点となる作品だ。
自分はリアルタイム世代ではなく、子供の頃に先に『2』を観ていたため、本作の印象はほとんど残っていなかった。
しかし改めて見返すと、『2』で印象的だった場面や演出の原型が至る所にあり、「I’ll be back」をはじめ、有名なセリフやシーンの多くがすでにこの時点で完成されていたことに驚かされた。
1984年公開ということもあり、職場で当たり前にタバコを吸う姿や、公衆電話、電話帳など、今ではあまり見なくなった時代背景も興味深い。
こういった当時の空気感をそのまま残している点も、時代を振り返る時の魅力でもある。
物語では、2029年の未来から送り込まれた殺人機械という設定が非常に斬新で、2026年の今から見ても十分に引き込まれる。
AIは急速に進化しているとはいえ、この世界のような自律型ロボットが現実になるには、まだまだ遠い未来だと感じさせられる。
後のシリーズで屈強な戦士となるサラ・コナーも、本作ではごく普通の女性に過ぎない。
突然、理解不能な存在に命を狙われ、恐怖と混乱の中で逃げ続ける姿が丁寧に描かれており、『2』へ至る成長の出発点としても見応えがある。
未来からサラを守るために送り込まれたカイル・リースも印象的な存在だ。
荒れ果てた未来の過酷な戦場しか知らない彼は、不器用ながらも強い使命感を胸に戦い続ける。
その真っ直ぐな人柄とサラとの関係性は、単なる逃走劇では終わらない本作のドラマ性を支えている。
今作以降のシリーズでは主人公側にも屈強なキャラが揃っているので、この一作目が最も弱々しく、未知の存在に追われる緊張感が強いかもしれない。
そして敵役のアーノルド・シュワルツェネッガーは、この作品でターミネーターというキャラクターを完全に自分のものにした。
若さあふれる圧倒的な肉体に加え、表情をほとんど変えず淡々と標的を追い続ける姿は、人間ではなく機械そのもの。
独特のアクセントや抑揚の少ない話し方も機械らしさを際立たせ、今なお映画史に残る悪役として強烈な存在感を放っている。
この三者の誰もが主役級であり、常に狙われている恐怖感と、無表情の殺人マシーンの対比が、絶妙なバランスで成り立っている。
限られた製作費の中で生み出されたとは思えないほどアイデアに満ちたSFアクションであり、後のシリーズへ受け継がれる魅力が一作目にして詰め込まれている。
今あらためて見返しても新たな発見があり、名シリーズの始まりにふさわしい一本だった。
メタデータ
映像レビュー
ジェームズ・キャメロン作品共通の4K画質
4K化されたジェームズ・キャメロン作品らしく、本作も画質面では大きく向上している。
さすがに1984年の作品だけあって遠景には甘さが残るものの、近景の精細感は非常に高く、肌や衣服の質感までしっかり確認できる。
HD版と比べても解像感の差は明らかで、パッと見て分かるくらい差を実感しやすい仕上がりだ。
フィルム由来の質感も適度に残されており、デジタル処理による不自然さは少ない。
当時の空気感を保ちながら、現代のディスプレイでも見やすい映像へと生まれ変わっている。
HDRでは黒の締まりが向上し、未来世界のビーム兵器や炎の輝きがより印象的になった。
暗い場面が多い作品ながら視認性は良く、HDRの恩恵も十分感じられる。
細かな甘さは残るものの、全体としては「4K化の価値がある」と素直に感じられるアップデートだった。
音声レビュー
全体的には平均レベル。
古い作品にありがちな、極端すぎるバランスではない。
強くないが、最低限は備わっている。
BGMが印象的だが、環境音もバッチリ。
的確だが、機会は多くない。
Dolby Atmosへアップデートされているが、高さ方向を積極的に使う現代的なミックスではなく、基本は5.1chをベースにした自然な仕上がり。
一部のヘリやタイムトラベル時の演出ではトップスピーカーも効果的に使われている。
音質は時代相応ながらバランスは良く、極端にレンジが広すぎる古い作品特有の聴きづらさもない。
BGMだけでなく、住宅街や警察署の環境音、人々の話し声なども丁寧に再現され、空間の雰囲気をしっかり作り出している。
サラウンドは銃撃戦を中心に全体を包み込むタイプで、明確な移動感よりも臨場感を重視した作り。
低音も過度に強調せず、作品全体を支える自然な鳴り方だ。
吹き替え音声と比較すると、オリジナル音声は簡易的な騒音計の計測で約5dB高く、迫力には大きな差があった。
本作を楽しむなら、出来るだけオリジナル音声での視聴をおすすめしたい。
最新作と比べれば控えめではあるものの、1984年の作品としては十分に健闘しており、今でも時代を感じながら楽しめるサウンドに仕上がっている。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
vsスカイネットの記憶
デジタルチックなシリーズ伝統の音で、かなりサラウンド。
クラブ襲撃
後ろは少しで、銃声メインにクラブBGM。
警察署
ひたすら撃って、後方から銃声が響く。
カイルの過去
最もサラウンドを使って、とにかく撃つ。
モーテル襲撃
2に受け継がれた最後の攻防。
総評
1980年代から2000年代にかけて数多く生まれた人気シリーズの中でも、特に大きな存在となった『ターミネーター』。その始まりにふさわしい完成度を持った作品だった。
未来から送り込まれた殺人機械に追われるという設定は単純ながら強烈で、SF、アクション、そしてホラー感も組み合わせた逃走劇として、一本の映画だけでも十分に楽しめる。
サラ・コナーやカイル・リース、ターミネーターといった後のシリーズを支える存在も、この時点で丁寧に描かれている。
特に『2』を先に知っていると、似た構図や演出、セリフの原点が随所に見つかり、後から見返す面白さも大きい。
続編との繋がりを意識しながら観ることで、本作の完成度の高さを改めて実感できた。
4K版は古さを残しながら見やすく整えられており、音声も1984年の作品としては十分に健闘している。
最新作のような派手さはないが、作品の緊張感を損なうことなく楽しめる仕上がりだ。
タイトルは知っていても、まだ観たことがないという人にもおすすめしやすい。
後の映画に大きな影響を与えたアイデアと演出を、今でもしっかり味わえる名シリーズの原点だった。
公式予告編(海外版)
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