作品データ
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Prime Video : HD/SDR/5.1
U-NEXT : HD/SDR/2ch
Hulu : HD/SDR/2ch
AppleTV : 4K/Dolby Vision/Dolby Atmos
Blu-ray : HD/SDR/Dolby Atmos
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あらすじ
文明が崩壊し、荒野と化した世界。
幼い頃に故郷「緑の地」からさらわれ、バイカー軍団の支配者であるディメンタス将軍に連れ去られたフュリオサは、家族と故郷を失うという悲劇に見舞われる。
混乱と暴力が支配する荒廃世界の中、彼女は生き延びながら巨大な勢力同士の争いへ巻き込まれていく。
やがて運命は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』へと繋がる壮絶な復讐と戦いの物語へ動き出す。
作品レビュー
『マッドマックス:フュリオサ』は、前作『怒りのデス・ロード』の勢いを受け継ぎながらも、より物語性を強めた前日譚として非常に完成度の高い作品だった。
本作では、あのフュリオサがどのようにして誕生したのか、その過去と成長がしっかり描かれる。
失ったもの、奪われたものを抱えながら生き抜く彼女の人生そのものが物語の軸になっており、
単なるアクション映画ではなく、前作を見た人ほど感情移入しやすい構成だ。
また、本作最大の新要素とも言えるのが、ディメンタスという存在だろう。
狂気的でありながらどこか掴みどころのないキャラクターで、独裁者イモータン・ジョーとはまた違った不気味さと魅力がある。
どこかコメディチックなキャラクターながらカリスマ性も感じさせる、独特の存在感を放っている。
前作との大きな違いとして、音楽面の変化も印象的だった。
『怒りのデス・ロード』ではJunkie XLのド派手で突き抜けたBGMが作品を押し上げていたが、
今作はもう少し落ち着いた、静かに迫ってくるようなスコアが中心。
同一の世界観ながら、雰囲気にも変化が生まれている。
もちろん、アクションの迫力は健在。
チェイスを軸にしながらも、前作以上にシチュエーションが増え、見せ方にもバリエーションが生まれた。
派手さだけではなく、物語としっかり結び付いたアクションとして楽しめるのも魅力だ。
親子や仲間との関係性も丁寧に描かれており、ただ狂った世界を走り抜けるだけでは終わらない。
前作よりドラマ性を強めつつ、それでもマッドマックスらしい破壊力は失われていない。
『怒りのデス・ロード』が好きだった人なら、十分満足できる続編と言えるだろう。
メタデータ
映像レビュー
UHDであることをフルに活かした4K/Dolby Visionの映像美
2024年公開作品だが、この時期だと上質な4K作品は文句の付けようがない映像クオリティ。
ノイズ感は全く無く、解像感も非常に優秀。
遠景でも車両の形状がしっかり分かるほど精細で、細かなディテールまで綺麗に描かれている。
砦の数も増え、それぞれ見た目や空気感が異なるため、映像的なバリエーションも豊富になった。
特に印象的なのは、前作よりも明るくなった砂漠表現だろう。
意図的なのか、全体的に光量が増しており、焼け付くような荒野の空気感がより強調されている。
前作の重苦しい雰囲気とはまた違い、より広大で見通しの良い世界として描かれている印象だ。
もちろん夜の映像も抜群に綺麗で、前作と同じく青みがかった黒が月夜に映える。
前作よりも明暗差が大きくなったように感じる。
アクションは相変わらずチェイスが中心だが、前作以上に状況の変化があり、シチュエーションも多彩。
映像としての楽しさは確実に増しており、単なる繰り返し感は少ない。
総じて、前作以上にスケール感と映像の幅が広がった印象。
映像の派手さも相まって、4K/Dolby Vison環境なら、その荒廃した世界の魅力を存分に味わえるだろう。
音声レビュー
かなり多様な使われ方で、かつ重い。
ここは前作ほどでは無くとも、十分に素晴らしい。
バイクや車の前後の移動感は秀逸。
シチュエーションごとの作り込みは抜群。
使いどころは限定的。
音声面は今回も非常に強烈。そして、前作とはまた違った魅力がある。
『怒りのデス・ロード』がほぼカーチェイス一辺倒だったのに対し、
本作ではチェイス中心でありながらもシチュエーションが豊富になり、それに伴って音のバリエーションも明確に増えている。
低音の使い方はかなり強力で、アクションシーンだけではなく、通常の場面でも重みを加えてくる。
この部分は前作よりもさらにパワーアップしており、重低音好きにはかなり刺さる。
また、環境音の作り込みも前作以上。
森の中の虫の音、砂嵐を吹き抜ける風、そして砦ごとに異なる生活音や空気感まで細かく作られている。
ディメンタスが出るシーンでは、野太いバイクの音が常に周りを取り囲む。
これらの音によって場所ごとの印象が大きく変わり、没入感はかなり高い。
様々な場面で使われる、静かにリズムを取るBGMは作品の雰囲気と非常にマッチしており、
暴力的な前作と比べると落ち着いているものの、口数少ないフュリオサの内なる決意を表しているかのよう。
一方で、トップスピーカーの活用は控えめ。
これは前作と同様で、映像の派手さを考えると、もう少し積極的に鳴っても良かったと感じる部分はある。
ただ、それを差し引いてもサラウンドの完成度は非常に高い。
Netflix配信版の5.1chはレンジが抑えられ気味で、迫力も物足りなかったが、
UHD Blu-rayやBlu-rayのDolby Atmos環境なら、本作の真価を強烈に体験できるだろう。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
フュリオサ救出
四方から砂嵐が吹き付け、追手のバイクが周りを取り囲む。
クレーン引き上げ
吹き荒れる風で上も後ろも低音も。短いが中々良い。
vsモーティファイヤー派
静かなBGMに派手なサラウンド。バリエーションも増加。
弾薬畑〜チェイス
砲撃、クラッシュ、衝撃音と低音がモリモリ。
総評
『マッドマックス:フュリオサ』は、前作の狂気と迫力を受け継ぎながら、
フュリオサという人物を深く掘り下げた、成長物語としても非常に魅力的な一本だった。
新たな敵役に頼りになる味方も加わり、マックスを欠きながらも、その世界観は通底している。
ド派手なチェイスと重低音は健在ながら、物語性や世界の広がりは強化されており、
ホームシアター視点でも、強烈なサラウンドと重低音、Dolby Visionによる荒廃世界の美しさは圧巻で、
大画面・大音量でこそ真価を発揮する作品と言えるだろう。
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