マトリックス レボリューションズ

マトリックス レボリューションズ

三部作最大のスケールで描く人類と機械の最終戦争

作品データ

作品名
マトリックス レボリューションズ
The Matrix Revolutions
公開年
2003年
上映時間
129分
ジャンル
レビュー対象
U-NEXT
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
Dolby Digital Plus Atmos
当サイト評価
総合 8/10
音響 10/10
外部評価
IMDb 6.7 / 10
Filmarks 3.6 / 5
映画.com 3.5 / 5
他サービス
NetflixHDSDR5.1ch
HuluHDSDR2ch
Apple TV4KDolby VisionDolby Atmos
HBO Max4KDolby VisionDolby Atmos
Blu-rayHDSDR5.1ch
UHD Blu-ray4KDolby VisionDolby Atmos

パッケージで探す

※楽天・Yahoo!は検索結果ページに移動します。
新品・中古を含む複数の商品が表示される場合があります。

STORY

あらすじ

ネオが行方不明となる一方、機械軍は人類最後の都市ザイオンへ迫り、ついに全面攻撃が始まろうとしていた。

モーフィアスやトリニティーたちはネオを取り戻すために動き出すが、マトリックス内部ではスミスがさらに勢力を拡大し、システムそのものを脅かす存在へ変貌していく。

ザイオンでは人類が総力を挙げて機械軍を迎え撃ち、現実世界とマトリックスの双方で戦いは最終局面へ突入。ネオは人類を救うため、自らの役割と向き合いながら、機械文明の中心へ向かう決断を下す。

人間と機械、自由と支配を巡る戦いに決着をつける、オリジナル三部作の完結編。

REVIEW

作品レビュー

『マトリックス レボリューションズ』は、『リローデッド』からほぼ直接続く形で始まる三部作の完結編。

今回はシリーズの中でも特に現実世界の比重が大きく、1作目で強かったサイバーパンクな仮想世界の魅力よりも、機械軍との全面戦争を描く側面が強い。物語の中心となるのは、ついに始まるザイオンへの総攻撃。大量のセンティネルが押し寄せる光景は圧巻で、人類側がほとんど勝ち目のない状況へ追い込まれていく絶望感もかなり強い。

両腕に大型機関砲を備えたAPUを使ったザイオン防衛戦は特に見応えがあり、無数の機械を相手に人間側が総力戦を繰り広げる様子は、マトリックスというより本格的な戦争映画に近い迫力。さらにマトリックス内部では、雨の中で繰り広げられるネオとスミスの戦いなど、シリーズ最大級のアクションが用意されている。VFX、実写セット、大量のCGキャラクターを組み合わせた映像は2003年作品とは思えないほど大規模で、今観ても素直に凄いと思ってしまう。

一方で、物語の感情的な中心にいるのはネオとトリニティー。前作以上に二人の関係が重要になり、ネオ自身も現実世界で機械と直接つながるような特殊な存在へ変化していく。前作で覚醒したその能力はさらに強力になり、もはや彼はマトリックス内部だけで力を発揮する存在ではなくなっている。

そして、前作で本来のシステムから外れたスミスもさらに危険な存在へ成長。元はマトリックスを守る防御プログラムだったスミスが、やがてシステムそのものを脅かすウイルスのような存在へ変貌していく様は、現実のシステムにも起こり得る事象に思えてしまう。

マトリックス内部を次々と侵食してオラクルすら取り込むことで、人間だけでなく機械側にとっても無視できない脅威となり、ネオとは正反対でありながら、互いに対応するような存在として描かれていく。

シリーズの構図も大きく変わり、これまでの単純な人間対機械ではなく、共通の脅威を前に両者の利害が交差していく。最終的に重要になるのも、相手を完全に打ち倒すことではなく、「どう勝つか」より「どう終わらせるか」という選択。1作目から繰り返されてきた“選ぶこと”というテーマが、最後までしっかり貫かれている。

そのため結末も、完全な勝利で終わる単純なものではなく、機械と人間が共存できる可能性を残す形で三部作を閉じていく。すべてを説明し切らず、少し余韻を残すものだったが、いかにもなハッピーエンドではないのが良かった。

『リローデッド』『レボリューションズ』に加えて『Enter the Matrix』まで同時期に展開した制作規模を考えても、当時のシリーズ人気と勢いは相当なものがあった。哲学的な要素は前作より少し控えめになったが、そのぶん戦争と決着に集中した構成で、人気シリーズの締めくくりにふさわしい大作感を持った完結編だった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度 / アスペクト比
Dolby Vision / 3840×2160 / スコープ
輝度データ
Dolby Visionのためデータ取得不可
映像ビットレート
U-NEXTのため測定不可
音声 / 音声ビットレート
Dolby Digital Plus Atmos / U-NEXTのため測定不可
VIDEO

映像レビュー

CHECK POINT

大量のセンティネルが押し寄せる圧倒的なスケール感

前作と同じ2003年公開ではあるものの、映像はさらに一段良くなった印象。

顔のアップでは肌の質感までしっかり見える解像感があり、少し距離のあるショットでも大きく甘くならず、細部をきちんと残している。場面によって多少解像感が落ちるところはあるものの、気になるほどではなく、特にVFX主体のシーンはかなり優秀。

そして今作最大の見どころは、何といっても圧倒的なスケール感。マシーン・シティやザイオン防衛戦は三部作の中でも抜きん出た規模で、大量のセンティネルがうねるように押し寄せる映像は、今見ても驚くほど完成度が高い。物量の多さに対して破綻やノイズ感も少なく、最終決戦らしい説得力がある。

ザイオンの無骨で機械的な都市デザインや、さまざまな兵器のメタリックな質感も印象的。ホバークラフトの青白い光、ネオの視界を表すオレンジ、強い反射光など、色と光の使い方も非常に上手い。

相変わらず黒はかなり深いが、単純に暗く潰れるわけではなく、暗部の中でも質感や形状をしっかり描き分けている。最近の配信作品に多い視認性重視のDolby Visionとは少し違い、黒を大胆に使った濃い絵作りが特徴的。

フィルムグレインもかなり強く、場面によってはノイズかと思うほどだが、それも含めて映画らしい質感が残っている。マトリックス内部の緑、現実世界の青みがかった色調も徹底され、シリーズ独自の世界観を視覚面からしっかり支えている。

終盤のスミスとの決戦では、大雨や水しぶきを使った衝撃表現も加わり、最後まで独特なビジュアルで楽しませてくれる。

全体的に暗い場面が多いため、モニターや設定によっては見づらさを感じる可能性はある。それでも2003年作品として考えれば十分すぎる完成度で、三部作の中でも最も見応えのある4Kアップデートだった。

技術仕様・マスター情報:IMDb Technical Specifications、Blu-ray.com、メーカー公開情報等を参照

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 4.5

巨大な掘削機を筆頭に重さの表現はシリーズ1。

ダイナミックレンジ 4.5

映像に見合った素晴らしい迫力。

定位感・移動感 5.0

周りを埋め尽くすような動くシーンが多い。

環境音 4.0

ザイオンやマシーンシティの空気感は良好。

トップ 5.0

細いのから迫力のあるものまで、非常に多彩。

映像も三部作で最も派手だが、音声はそれ以上に強烈。

今作は個人戦よりも大規模戦闘の比重が高く、大量の機械が周囲を埋め尽くす場面が多い。そのためサラウンドとの相性が非常に良く、ザイオン防衛戦では大量のセンティネルが四方を飛び回り、ホバークラフトによる単独ミッションでも高速で移動する機械群に囲まれることで、音場全体が常に動き続ける。

特にセンティネルをはじめとする機械系の音は、数の多さと移動速度の速さもあって、マルチチャンネルの恩恵を強く感じる。前後左右を抜けていく音の移動感はかなり明確で、包囲感もシリーズ随一。

低音も非常に力強く、ザイオンへ穴を開ける巨大な掘削機、ホバークラフトの浮遊音、EMP、ネオの特殊な視界表現など、低域の使い方にもかなり幅がある。静かな場面との差も大きく、ダイナミックレンジは申し分ない。

さらに聞きどころ以外でもマルチチャンネルを積極的に使う場面が多く、シリーズという枠を抜きにしても、かなり派手なサラウンド作品。

Dolby Atmosによるトップスピーカーの活用も非常に多彩で、巨大な機械の動きから細かな環境音まで、映像に合わせて大小さまざまな音が上方向へ展開される。リアスピーカー側もかなり積極的に使われるため、トップを含めた全方向からの包囲感は非常に強い。

音の種類も多く、単純に派手なだけではなく、場面ごとに高さや方向をしっかり使い分けている。Atmosへアップデートされた旧作の中でも、かなり完成度の高い部類に入ると思う。

昔の大作をここまで丁寧にAtmos化してくれるのは嬉しい限り。映像の規模感と音の立体感がしっかり噛み合っており、三部作の中でも特にホームシアター向きの一本になっていた。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

14:40~17:55
サラウンド活用

二丁拳銃の争い

ずっと撃ってる。

1:00:15~1:24:55
デモ向き トップ活用

ザイオン防衛戦

全てのスピーカーが活躍するシリーズ1派手な場面。

1:28:45~1:32:40
サラウンド活用 映像重視

マシーン・シティへ

映像のスケール感が素晴らしいが、音も全方位で素晴らしい。

1:37:50~1:57:30
トップ活用 終盤見せ場

vs スミス

水の映像表現が面白く、迫力だけでなくスローでの低音や響きも気持ちいい。

SUMMARY

総評

余韻を残す終わり方ではあるものの、オリジナル三部作としては綺麗に完結した最終章。

1作目から2作目、そして3作目へと進むにつれて規模は着実に拡大し、今作では複雑な哲学的テーマを少し抑えながら、とにかく派手で大規模な映像表現が前面に出ている。ザイオン防衛戦や大量のセンティネル、終盤の決戦まで、シリーズの締めくくりにふさわしい物量だった。

2000年代初頭は、『マトリックス』か『ハリー・ポッター』かというくらい存在感の大きなシリーズだった記憶がある。当時は映像のインパクトばかりが印象に残っていたが、改めて設定や世界の仕組みを追いながら見ると、三部作を通してかなり丁寧に構築されていたことが分かり、面白さも大きく変わってくる。

AIが日常的に使われるようになり、その進歩も想像以上に早い今だからこそ、人間が機械を使う側から、いつか機械に使われる側になることもあるのだろうかと余計な心配までしてしまう。こうした現実とのつながりを考えながら楽しめるのも、SF作品ならではの魅力だと思う。

映像と音声は三部作の中でも最高クラスの完成度。元々これだけの規模を持った作品だからこそ、4K/Dolby Vision/Dolby Atmosで高品質にアップデートされている恩恵は大きい。

映像表現にはさすがに時代を感じる部分もあるが、それ以上に今見ても驚かされる場面が多く、独特のデザインや色彩を含めた世界観の完成度はやはり高い。シリーズを締めくくる大作として、ホームシアターで改めて体験する価値のある一本だった。

当サイト評価
総合 8 / 10
音響 10 / 10

TRAILER

予告編(海外メディア)

※予告編は本編とは画質・音質が異なる場合があります。

配信サービス
※配信状況・価格などは変更される場合があります。 ※一部の配信リンクには アフィリエイトリンク が含まれます。