作品データ
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あらすじ
極秘任務に就いた2人の狙撃手は、深い峡谷を挟んだ離れた監視拠点で、それぞれ孤独な任務を続けていた。
外部との接触を断たれた環境の中、徐々に距離を縮めていく2人。
しかし谷の底には、決して近づいてはいけない危険な秘密が隠されていた。
やがて任務の真相が明らかになるにつれ、生き残りをかけた戦いへ巻き込まれていく。
SF、スリラー、アクション要素が交錯する、緊張感のある異色スリラー作品。
作品レビュー
AppleTVでは珍しいアクション多めのSFスリラー。
本作の魅力は、何と言ってもその圧倒的なロケーションと、画面から漂う「空気の重み」だ。
深い霧に包まれた謎の谷と、両岸に立つ孤独な監視塔、二人の監視員。
遠く隔てられた彼らは対峙しながら、それぞれの孤独を抱えて生きている。
この視覚的な対比が、雄大な景色で素晴らしく活きている。
この「谷」を境界線にして進んでいく物語は、
淡々と静かに進む前半と、谷間での後半では大きくリズムが変わる。
谷底から響く得体の知れない唸り声が、未知の存在への期待を掻き立て、
澄んだ光の差す監視塔から、谷底の澱んだ暗く重い空気感へとシフトする。
監視員たちの間に芽生える絆、そしてこの谷には何が隠されているのか。
あらすじでピンときたなら、高水準のスリラー作品として観ても損は無いだろう。
メタデータ
映像レビュー
様々な暗さを表現したDolby Visionでの映像美
Appleオリジナルということで、素晴らしく綺麗なのは当然。
解像感高く、グレインも無い現代高画質。
基本が黒基調で、黒い服ばかりで暗い部屋でも潰れず階調が保たれて、本当に綺麗な映像。
前半と後半で結構雰囲気が変わるが、映像も後半は多岐にわたる変化がある。
周りは木々ばかりで、あまり動きも多くなく、淡々とした前半の絵作りと違い、
谷底に移った後半は、場所ごとに色が分かれており、どれも鮮やか。
薄暗い中でも、それぞれの暗く鮮やかな煙と空気感がしっかり描き分けられている。
Appleオリジナルは平均してこの作品くらいの映像レベルだが、配信とはいえ、
大画面で観ても大きな破綻なく、これ以上必要ですか?と言わんばかりの仕上がりだ。
音声レビュー
平均以上で、特に終盤は素晴らしい。
銃撃や爆発は中々の鋭さ。
谷底で様々なものに囲まれる。
森での鳥や風の音、雨や空気感も良し。
ヘリや雷ではハッキリ、頻度はそれほど。
AppleTVでは貴重なアクション多めのAtmos対応作品。
とてもバランスが良く、セリフはクッキリと、それぞれの音も綺麗に鳴る。
銃声も爆発音も、なんというか上品な感じで、荒い感じは無い。
Atmos対応といっても、それほど頻繁に上を使うことはないが、
効果音だけでなくBGMでも時折トップを使うし、後半ではサラウンドも活発になってくる。
谷底での不穏な雰囲気と相まって、中盤から尻上がりに調子を上げる音響デザイン。
シチュエーションが素晴らしく、静と動のリズムが良い感じに反映されている。
低音は爆発以外では抑えめだが、最後のミサイル爆破は物凄い低音。とにかく重さがある。
Appleらしいクオリティの高い作品と言っていい。
聞きどころ
「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。
襲撃
サラウンドはそれほど無いが、迫力と絵力はかなりのもの。
谷底へ
サラウンド感良し。
谷底のクリーチャーに空気感も素晴らしい。
脱出へ
様々なシチュエーションが楽しい一連の脱出劇。
状況で様々なチャンネルを使う。
後始末
ミサイル爆発の低音が今作のハイライト。
総評
映像的にも物語的にも暗い雰囲気を常に備えつつも、爽やかで美しい。
キャラクターのおかげか、ロケーションか、汚れまで綺麗に見える。
谷間のシチュエーションは本当に絶景で、谷を活かした一連のアクションも素晴らしい。
様々なものが高水準で纏まっており、非常にホームシアター向きの作品と言える。
AppleTVはドラマ作品重視だが、一本確かめに観るにはオススメだ。
