終わらない週末

作品データ

作品名
終わらない週末
Leave the World Behind
公開年
2023年
ジャンル
キャスト
ジュリア・ロバーツ / イーサン・ホーク /
マハーシャラ・アリ / ケヴィン・ベーコン
レビュー対象
Netflix
映像仕様
4K/Dolby Vision
音声仕様
Dolby Digital Plus Atmos
当サイト評価
総合 8/10
音響 10/10
外部評価
IMDb 6.4 / 10
Filmarks 3.5 / 5
映画.com 2.9 / 5
STORY

あらすじ

家族で休暇を過ごすため郊外の別荘を訪れた一家は、突然の停電や通信障害など不可解な異変に巻き込まれていく。さらに、深夜に現れた見知らぬ親子から、自宅周辺で異常事態が発生していると告げられる。

外部との連絡が途絶える中、何が起きているのか分からないまま不安は次第に高まり、人々の間には緊張感が広がっていく。Netflixオリジナルの心理スリラー作品で、静かな恐怖と不穏な空気感が描かれる。

REVIEW

作品レビュー

とにかく“不安”を感じさせることに特化した、非常に独特なサスペンス作品だった。

本作最大の特徴は、序盤から最後までほとんど途切れることなく続く不穏さだろう。
明るく安心できる場面はほとんど無く、何かがおかしい、何かが起きているという感覚が延々と続く。
ホラー映画のように直接的な恐怖で驚かせるタイプではないが、じわじわと精神を圧迫してくるような空気感が強い。

その不安感を大きく支えているのが、BGMの存在だ。
オープニングからどこか不穏で落ち着かない音使いが続き、静かなシーンであっても安心感を与えない。
映像そのものよりも、音によって嫌な予感を植え付けられていく感覚があり、独特の緊張感を生み出している。

また、本作は Part1、Part2 と章立てされた構成になっており、少しずつ状況が悪化していく作りも上手い。
何が起きているのか分からないまま、不穏な出来事が次々と積み重なっていき、
観ている側も登場人物と同じように異様な状況へ振り回されていく。
大きな事件よりも、小さな違和感の積み重ねで引き込んでいくタイプの作品と言えるだろう。

もちろん、明確な答えやスッキリ感を求める人には少し好みが分かれるかもしれない。
ただ、不安を感じさせる映画として見れば、その完成度はかなり高い。
ホラーとは違う形でじわじわとした圧迫感を味わいたい人には、トップクラスに印象へ残る一本だった。

SPEC

メタデータ

映像レンジ / 解像度
Dolby Vision / 3840 × 2160
輝度データ
Dolby Visionのためデータ取得不可
映像ビットレート
最大 27.11Mbps / 平均 9.28Mbps
音声 / 音声ビットレート
Dolby Digital Plus Atmos / 771bps
VIDEO

映像レビュー

CHECK POINT

視覚的なインパクトは強烈!

安定したNetflixオリジナルらしい高品質な映像。

特に大きな破綻を感じる場面はなく、ノイズ感も少ない。
全体として非常に安定しており、配信作品としては十分満足度の高いクオリティだ。

明暗表現は比較的強く、明るいシーンは場面の光の強さに合わせてしっかり表現され、
黒はきっちり黒く描かれつつも、暗部が潰れて見えにくくなることは少ない。
見通しがよく、空気感を損なわないバランスの良い映像になっている。

また、作中には視覚的にかなりインパクトのある場面もいくつか用意されており、
その迫力やダイナミックさは大作映画にも引けを取らない。
派手さ重視の作品ではないものの、映像品質そのものは良く、作品を支える重要な要素になっている。

突出してデモ向きというタイプではないが、安定感は非常に高い。
Netflixオリジナル作品らしい、安心して見られる高品質な4K映像だった。

AUDIO

音声レビュー

Low Frequency Effect 4.0

騒音やクラッシュ

ダイナミックレンジ 4.0
定位感・移動感 4.5

映像に合わせて、声や効果音が動く。

環境音 4.0

シチュエーションに合わせた音は十分にあり。

トップ 4.0

使うべき場面でしっかり使っている。

この作品は音が物凄く重要な位置を占めている。

登場人物の心理を表したかのような不穏なBGM。
耳を攻撃しているかのような強烈なノイズ、様々な衝撃音に場面ごとの重低音。
シチュエーションに合わせた細かな環境音と、本当に秀逸なものばかり。

上も後ろも上手く使いながら、視聴者を不安の渦に追い込んでいく。
マルチチャンネルを活かした素晴らしい音作り。

一般的なステレオ再生やイヤホンで聴くと、全く平凡な作品に思えるかもしれない。
それほどまでに手の込んだ音作りなのだ。これより楽しいサラウンド音声は中々無いだろう。
Netflixオリジナルの中でも間違いなくトップクラスの音響作品だと言える。

SCENES

聞きどころ

ネタバレ注意

「聞きどころ」は見どころを含むシーンでもあります。
そのため「聞きどころ」には、シーン内容に関するネタバレが含まれます。
未視聴の方や事前情報を入れたくない方はご注意ください。
一方で、短時間で見どころを把握したい方、ネタバレを気にしない方には参考になる内容です。

11:00~15:00
低音活用

オイルタンカー座礁

絵的にも素晴らしく、デカさを感じられる低音。

48:55~58:10
迫力大

飛行機墜落

猛烈に不安なBGMと共に、飛行機が楽しませてくれる。

1:01:00~1:05:00
迫力大

騒音

ちょっと耳が痛くなるほどのノイズに、戦争のような衝撃音。

1:10:00~1:16:10

テスラクラッシュ

視点と共に音が周る。移動感も秀逸。

1:55:10~

鹿の大群

SUMMARY

総評

何かが起きている、しかし何なのか分からない。
こういうシチュエーションの映画はいくらかあるが、ここまで不穏な雰囲気を作り出すものはあまり無かった。

個人的な不安映画No1であり、音も相まって物凄い圧迫感を感じられる。
ホラー作品ではないが、次々に悪いことが起こっていく章立てた作りが魅力的だ。
登場人物と同じように、視聴者も理解し難い状況へ没入していける見事な作品。

この作品はスマホやタブレットだと、その真価を発揮することは出来ない。
是非とも、より良い環境で鑑賞することをオススメする。

当サイト評価
総合 8 / 10
音響 10 / 10

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